君はまだ誘惑を知らない

君は自分の胸にやどる不道徳な欲望に


怯えている 感じたがっている 嫉妬している


高ぶる感情を押さえきれない君は


自ら虫のように誘われて火に飛び込む


そして焼けただれてから気付くのだ


君をそんなにも魅了するものには


決して未来も実態もないのだということに


だけど僕は気にしないよ


その火傷の跡のことを君に問うこともしない


だから安心して冒険してきて


君の人生は君が決めるんだ

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