吉田ジョージのコラムダ
吉田ジョージ
コンビニ店員時代の私が受けたカスタマーハラスメント!
私は学生時代から10年近くコンビニエンスストアでアルバイトをしていた。日本人はどうもお金を払ったら、どんな振る舞いも許されると思っている人が多いようだ。当然、ぞんざいな扱いを受ける筋合いはないが、缶コーヒー1本なら缶コーヒー1本なりのサービスを受けるだけだ。お客様は神様ではない。高級ホテルに泊まったかのようなサービスを受けられるはずもない。それが対価というものだ。客と店員の前に人と人なのだ。それをわからない人が多く、たくさんのトラブルに巻き込まれた。
競馬新聞を店内のコピー機で全紙コピーする客に「コピーはお止めください。ご購入ください」と注意をしたら、小銭を投げつけられた。
雑誌の品出しをしていると、立ち読みしている客から「殺すぞっ!」と恫喝された。立ち読みの邪魔だったのだろう。
他の店員と会話をして笑ったら、「お前、何俺の顔見て笑っとんねんっ!」と因縁を付けられた。
こういった客から店員へのハラスメントをカスタマーハラスメント、『カスハラ』という。本当にカスのような行為だ。
まだまだ多数あるのだが、今日は唖然として自身最弱な対応をしてしまったお話。
その客は鍋を持って店内に現れた。
「ちょっと、兄ちゃん!これ見てみぃ!」
鍋の中を覗くと茹でた即席麺が入っている。
「これ、伸びてもうたやないかっ!新しいのと替えてっ!」
心の中で。
『えっ・・・。茹でたんお前やないかっ!とかのツッコミなしなし・・・。ヤバいヤバい、こいつホンマにヤバい奴や・・・。即席麺の値段と俺の命を天秤に掛けさせてください・・・。相手にしたらアカンアカンアカン・・・』【この間約1秒】
笑顔で。
「はいっ、承知しました~!ちょっとお待ちくださいね。新しい商品をお持ちします!」
オーナー、ごめんなさい。【了】
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