春の月

 お手本


 窓をあけたら 月が ひょっこり


 読んだ和歌(短歌)


 夜温み 窓を開きて 見上げれば 梅の合間に 月がひょっこり


 我が家の庭やその周りには、梅の木やら柿の木やらが多数ある。昔は畑で色々な野菜を作っていたが、潰して梅や柿の木を植えた。


 その辺りや家の中から夜中に月を見上げるこの頃。


 もうそろそろ梅も散って桜の季節だ。


 そういえば、お隣にあった立派な山桜は数年前に切り倒してしまったな。


 畑の脇に植えていたお茶の木も、裏庭の栃の木も切り倒てしまった。


 栗の木は相も変わらず、家の前の畑や、お墓に向かう路の側にいっぱい植えてあるが、それ以外は、ずいぶんと寂しくなった気がする。


 昔から変わらぬのは、あの月の光くらいか。

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