第30話 子供達のLV上げ

 子供達のLV上げ、心配してた程問題なく、皆非常に良い子達、良い子過ぎる位です。

 素直に言う事、聞き過ぎる感じかな。

 何か、助け出してくれた、恩を還そうと必死みたい。

 もっと気楽にやって欲しいけど、その内慣れて呉れるでしょう。


 それより、ちょっと困惑してます。

 7歳の女の子3人が私から離れてくれない!!

 死にそうになって、苦しくて誰も助けてくれない、幼いながらも諦めていた所、暖かい光に目が覚めた時、抱き締めてくれたお姉さん、それが私だった。

 ジュリちゃん、クルミちゃん、ミミちゃんって名前を教えてくれました。

 同じ死にそうだった、アルファ、ガンマ、ラムダの3人は、チャラになついて、一緒にLV上げに行ってるし。


 3人は私が面倒見るか!!

「えっ~~お母様も来るの?」「ミアちゃん、私剣使えるわよ」

「あれっ?お母様LV15もある!!」「ミアちゃんはLVを見る事が出来るの?」

「色々特技有るよLVも46だよ」「よっ!46ぅ!!凄いね!!!」

 30センチ細身の短剣を、3人に装備させ、アダンの実は30個ずつしか持てないみたい。「重いよね、30個も持てて偉いよ!!」

 褒めると、良い笑顔が返って来る。

「私は99個持てるよ!!」「うん、お母様偉い!!」「うふっミアちゃんにほめられた」

 私が99個持ってるから、それを使いきったら終了にしよう。

 広範囲に草刈りします。

「皆、アダンの実を握って、私が投げてと言ったら、魔物が倒れるまでドンドン投げるのよ!!」

「「「はい、お姉ちゃん!!」」」

 うふっ可愛い!!抱き締めて揉みくちゃにしたいよ!!

 グラスドッグ1匹来ました。

「まだよ!!·····投げて!!」

 へっ?簡単に倒してしまいました。

 3人のアダンの実は、外れる事無く全部命中連投2回、6個のアダンの実で倒しました。

「ジュリ、クルミ、ミミ!!凄いよ!!この調子でドンドン行こう!!」

「「「はい!!お姉ちゃん」」」

 うふっ可愛い!!

 グラスドッグが、2匹出ても3匹出ても、アダンの実の連投が巧みで、危なげ無く3人のLVが5上がりました。


 お母様は、勝手にグラスドッグを狩ってる、自慢するだけあるな、剣捌きが上手い、正式に習った動きだね。

 予想外の所に現れる魔物は、お母様にお任せ。


 グラスドッグが丸薬だけで無くアダンの実も落とす為、皆60個以上アダンの実を持ってる。

「ジュリ、クルミ、ミミ疲れたら止めて帰るけど、どんな感じ?まだやれる?」

「「「まだ元気だよ!お姉ちゃん」」」

「うふっ、もう少しLV上げやろう!!」「「「おぅ!!」」」

 可愛いよぅ!!

 その後、アダンの実99個丸薬99個で持てなくなるまで、3人が続けLVは見事10になりました。

 お母様はLV20になってた、いったい何匹狩ったの?


 Gは纏めて私が持ってるけど、この重さ1000Gは有るよ。

「皆偉いよ!!よく頑張ったね!!ご褒美のグリグリ」

 3人の頭をグリグリ撫で回しました。

 キャッキャと笑ってます。

 私も満面の笑顔でしょう。

「ミアちゃん私は?」「お母様も凄いLV20だよ」「頭撫でてくれないの?」

 良いながら頭下げて来る、撫でるの?良いのかな王妃様撫でて、もうやけくそ!!

 撫でられて、うれしそうだから良いか!


 砦に帰ると、殆んどの組が終了したようで、皆で夕食の準備を始めます。

「皆ぁ!!今日の夕食は、バーベキューにします」

「「「ばーべきゅー?って何??」」」

「お肉や野菜を、この串に刺して焼くの!焼き上がったらタレを漬けて·····」

「こんな風に、お肉と野菜を、交互に刺して下さいね」

「取り合えず始めて、手を突かないよう、注意して串に刺して!!」

 ジュリはなんとか、クルミこわっ、手を突きそうで突かない、ミミは真ん中に刺さって無い。

「ミミこれ、真ん中に刺さって無いと、此方が生焼けになるよ、刺し直そうね」

「はい、お姉ちゃん」ホント可愛いよぅ

「お母様もやりたいの?じゃ、この串に刺して」

「ミアちゃんこう?」「うん、お肉と野菜を交互にね」

 皆でやれば、面倒な下準備あっと言う間に、山程出来上がっています。

 300本有れば足りるでしょう?もう100本追加!!

 パンはノエル達が焼いてくれて居ます。

 長い即席のカマドに、薪が炎が出なくなって、上手い具合の置火状態。

「皆!焼くよ!!」

 一斉に手に持った串を、カマドに並べる。

「串が熱く成るから、皆手袋着けて!!」

 柔らかい皮の手袋を全員着けました。


「上が下に成るよう、クルリ回して!!」

 磨り下ろしリンゴ、ニンニク、砂糖、味噌、醤油で作ったタレ、鍋に一杯有ります。

「焼けたので、順にこの鍋のタレに漬けて、食べます、あっ、2度漬けはダメだよ!!」

「皆、次の串を置いて、焼けた串をタレに漬けて食べて!!パンはそこのテーブルに有るのを食べて!」

「これが、バーベキューです!!」

「飲み物は、リンゴジュースを用意してます」

「ハフッ、あつっ、美味!!!」「ハフッハフッ美味い!!!」

「「「美味しい!!!」」」

「ミアちゃん、とっても美味しいわ!!」

「お母様口に、タレがベットリだよ、これで拭いて」

 流石にちょっと残ったけど、バーベキューは大好評でした。


「夕食済んだら、順番にお風呂に入りましょう!!」

「今日の魔物退治の組で入浴して下さい」

 余った子供は、居なかったから、ちゃんと組めたんだよね。

 6人の組が二組、オリビアと、もう一人誰だっけ、あっセーラさんだ、上手く組んだね。


 ああっ!!チャラと獣人3人娘、一緒に入浴させて、大丈夫でしょうか?

 アルファ13歳ガンマ12歳ラムダ12歳、チャラ13歳中の人19歳·····ダメだろ!!!

「おーいチャラ」「ミア何?」

「何回か風呂に入っただろ?」「ああ」

「一人で入った、だろうな?」「いや!ファイ達と一緒に入ったぞ」

「そりゃダメだろ!!」「何が?」

「チャラ中身は19歳だろ!!」「今は無害な13歳だぞ」

「·····そうか?·····良いのか?」「ミア一緒に入ろ!!」「殺すぞ!!」

「ミアだって、今は無邪気な12歳、一緒に入ろ」「ん?そうか?な」

「でも、ジュリ、クルミ、ミミと一緒に入る約束したから」


 あれ?これで良かったの?かな?


 お母様も一緒に入る事になりました。

 お母様は慣れて要るから大丈夫でしょう。

「ジュリこうやって、お湯を体に掛けるの、掛け湯って言うんだよ」

「クルミ、ミミも掛け湯してから、湯槽に入って」

 えっ?お母様そのまま入ろうとしてる。

「お母様!!掛け湯して」「ミアちゃん掛けて」


「は~~あ気持ち良いね」「「「うん、気持ち良いよ、お姉ちゃん」」」

「よし!洗いっこしよ!!」「お母様私の前ね」

「石鹸で泡立てた手拭いで、一列になってあっち向く、前の人の背中をゴシゴシ、お母様の背中をゴシゴシ」

「皆反対向いて、前の人の背中をゴシゴシ」「ミアちゃんの背中をゴシゴシ」

「前は自分でゴシゴシ」「頭を洗うよ順番にジュリ目を閉じて頭にお湯を掛けるよ」

「そうやって顔を手で隠すと、目に石鹸が入らない上手く考えたね!」

「流すよ、よしジュリは湯槽に入って」

「クルミとミミ同時に洗うよ、顔を手で隠して、お湯を掛けるよ」

「そのままにして、石鹸でゴシゴシ、お湯を掛けるよ」

「はい、おわり湯槽に入ろ」「ミアちゃん私も洗って」

「お母様香油無いよ、石鹸じゃ髪の毛傷むよ」

「そうなの?侍女に洗ってもらてるから知らない」

「·····お湯に浸かろ」

 お母様って、ヤッパ王妃様だよ、身の回りの事全て侍女任せ。


「さて、出るか!!」

「乾いた手拭いで、頭をゴシゴシ、もっとゴシゴシ、体も拭いて」

「出た所に、リンゴジュースがあるから飲もうね、お風呂上がりの飲み物って美味いよ」

「こんな楽しいお風呂、初めてだわ!!」



 辛い目にあった子供達、うんと甘えさせてやるか!!

 依怙贔屓みたいだけど、他の子供達はこの3人の子達が、死にそうになってたの知ってる。

 いいや!依怙贔屓しちゃえ!!


「ジュリ、クルミ、ミミ、私の部屋で一緒に寝よう!!」

「えっ、お母様もこの部屋で寝るの?お母様用特別室が用意されてるよ!!」

「ミアちゃんと一緒が良いジュリちゃん、クルミちゃん、ミミちゃん、おばさんも一緒に寝ても良い?」

「「「良いよ、一緒に寝よ」」」

「良い子達ね!!」

 どうやって寝るかな?ベッド1つだよ?子供達だけなら、大丈夫だったのに。


 藁のマットを床に敷き詰めて、皆でごろ寝。

「おやすみなさ~い」

 子供達差し置いて、お母様私に抱き付いてる。

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