月見窓
かつて、いや、それほど前では無い頃に、月に恋焦がれ逢いに旅立った男がいた。恋焦がれ、というよりは神聖視していたと言ったほうが正しいのかもしれない。
それにしても踏切の音が近い。そろそろ引っ越そうかと思いついた。月夜に別れをし、窓を閉めた。
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