34話〜急げ名もなき城へ

 その頃アリスティア達は、影鼠が言っていた城に荷馬車で急ぎ向かっていた。


「……どのくらいで着きそうだ?」


「クレイマルス。恐らくは、夜遅くにはなるが何とか今日中には着くと思うのだが。」


「アリスティア。そうか、夜遅くか……。クロノア様達も、その城にいてくれればいいのだがな。」


「ハウベルト、そうですね。急ぎノエル様を助けなければなりませんし。行動を起こすにも、いて欲しいのですが……。」


「そういえば、ハウベルト。本当に、そのカプリアは信用できるのだろうな?」


「アリスティア。カプリア様は、恐らく何か考えがあって、そこにいるのだと思うのです。」


「そうか、でもな……。」


 アリスティアは下を向き考えていた。


「カプリア様は、あらゆる面で優れている方です。それに影鼠を逃がしてくれました。それが証拠です。」


「まぁ、その話は行ってみれば分かるだろうし。俺としては、ノエルさんを早く助けたい。」


 そしてアリスティア達は、名もなき城に急ぎ向かったのだった…。

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