ほっと一息、ただの帰り道の話

如月風斗

月曜日の帰り道

 私はただの学生の風花。

 学校が決して嫌いなわけでもないけれどでも、やっぱり家が一番だ。

 今日も一仕事終え、友達といつもの道を帰っていく。


「今日はすごい疲れたなぁ」

「まだ週の初めなのにねぇ」


 そんな何気ない会話を交わしながら思いカバンを背負って歩く。

 行きよりはなぜか軽く感じた。


「空、きれいだねぇ」

「毎日違うもんね」


 私たちの前に広がる夕焼けの空。

 今日は青い空とのグラデーションで紫に近い淡い色だ。

 うっすらとグレーのかかる雲がまたきれいに思える。


「家に帰ったら何する?」

「とりあえずゆっくりして、それから勉強でもするか」

「やっぱゆっくりするのが一番だもんね」


「じゃあ明日ね~」

「うん」


 家の明かりを見つけると急ぎ足でインターフォンを押した。

 今日も一日お疲れ様です。

 そう自分に言い聞かせながら。


 ただの帰り道も案外好きな時間だったりするものだ。

 

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