157章
「たかが女1人が現れたくらいで、何を
バッカスは、クリアの
そして、
その合図で、
アンが
「……では、
静かでいながら力強い
クリアは、両手に
向かってくる
「お願い、リトルたち……」
クリアが両目を
マナ、キャス、シックス、クロムのような力――自然を
そして、飛びかかってきた
その動きはゆったりとした
そのあまりに凄まじい居合抜き――。
そして、
先ほどもそうだったが、クリアは
「クリア……どうしてこんなところに?」
アンは、彼女がストリング帝国の近くにいることが信じられなかった。
ノピアから歯車の街――ホイールウェイでの、その後のことを聞いていただけに
「あなたの身に
クリアは、2本の刀をを見ながら話を続ける。
「でも、私の
アンはクリアの話を聞いて、リトルたちが騒ぎ出したのは、自分が
「クリア……実は……その……リトルたちが騒いだ理由なんだが……たぶん……私が……」
申し訳なさそうに言葉を伝えようとするアン。
クリアはそんな彼女に背を向ける。
「
クリアがそう言うと、彼女が握っていた2本の刀が変化していく。
そして、白と黒い毛をした2匹の犬の姿が現れた。
白いほうが
クリア·ベルサウンドに
犬の姿に戻ったリトルたちは、嬉しそうにアンにじゃれついた。
クリアは背中でそれを感じながら、クスッと上品に笑っている。
「この子らも、あなたに会えて
笑みを浮かべたままのクリア。
その声を聞き、リトルたちは再びその姿を刀へと変化させ、彼女の両手に戻っていった。
――その一方。
バッカスは顔を
彼はクリアの強さを
「ノピア将軍の
報告書通りだとすれば、目の前にいる女――クリア·ベルサウンドは
しかし、バッカスはまだまだ数では
「お待ちください、バッカス将軍」
下がって来ていたイグニが、バッカスの前で
そして、それに合わせるかのようにカジノも
「我ら2人にやらせてください」
イグニが顔をあげてそう言うと、カジノも同じように続く。
「……いいだろう。カジノ隊長、イグニ隊長に
「ハッ!!!」
大声とともに飛び立っていくカジノとイグニ。
そして、2人はアンとクリアと
「アンは下がっていてと言ったでしょう」
「何を言っている。
クリアは、アンのその言葉にため息で返事をした。
だが、その表情は心なしか嬉しそうだ。
「まったく……相変わらず話を聞かない人ですね……でも、あなたらしいです……」
そして、アンとクリアは目の前にいる2人に、握っていた剣を向けた。
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