第21話 商業国家グスタール

 魔王と別れ、それほど長い時間歩くようなこともなく目標の街の近くに辿りつく事ができた。


 ただこれからが問題だ。この世界の常識がない為、このスタートラインである入国に際して躓くと後々に響く。一度疑われたりして、もし牢屋にぶち込まれよう物なら即座にアウト。


 かといって情報収集しているような暇はない。


 四日後までにはなんとかして魔王と合流を果たさねばならないのだから、急がねばならないのだ。


 幾つか考えてみる。

 一つ、今すぐ地面を転がり泥だらけになる。そして幾つか自傷行為でつけたわかりやすい傷を見せつつ『自分、記憶喪失なんすよ』という利点を作り、非常識をそれによって誤魔化す作戦。


 二つ、『オラ、都会さ、いくだ!』という田舎からやってきて、この辺りの常識とか知らんべ。という田舎者特有の怖いモノ知らず作戦。常識なんて知らないのだから、怖いモノもない!


 三つ、ありとあらゆる事象を鋼の精神で耐えきる『事なかれ主義作戦』! 返事は全て「はぁ」と「ええ」だけで基本構成し、相手がどうしてほしいかを言うまで行動しないという完全防御の態勢だが、敵を作りやすい為危険も大きい。


 この入国は難易度で言えば、今までジャングルの奥地で移動は木のつたというワイルドな人種にいきなり飛行機に乗ってコンクリートジャングルに来いと言わんばかりに難しい。


 少し考えたが、出来の悪い頭をフル回転させたところでいい作戦が思い浮かぶ訳でもない。偶然通りかかった令嬢や貴族に拾われるなんて宝くじにも当たる筈もない。


 ここは『田舎者作戦』と『事なかれ主義作戦』の併用でいくしかないな!


 改めて架けられた橋を見やる。

 時間もまだ早いからか、人の姿はあまりない。門番と思われる甲冑を纏った人間が橋の入り口に二人と、出口側に二人。全員槍と盾で武装している

 そしてその四人に守られるようにして大きな門と、その横に連なるように小さな門がある。


 ここでこうしているのも時間の無駄と言ってしまえばそうだろう。後は当たって砕けるか。


 橋の前までやってきた。

 遠くから見た時に防壁のようなものは見受けられなかったが、門以外に防衛設備のような物は見受けられない。


 あるのは深さ数メートル程の堀だけ。

 随分と緩いな。モンスターに襲われたりとかはないのだろうか? そういえば魔王が人の街には手が出せないって言ってたけど、何か関係があるのか?


 橋の出口側の門番達はこちらをチラとみると、特に声を掛けてくることもなかった。そのまま門まで歩き、橋を渡り切り出入口のところで門を見上げていた。


 少しボケッとしていたからか、門の傍に立っていた髭を蓄えた門番が声をかけてきてしまった。


「おい、お前」

「は、はい!」

 咄嗟に出た声が上ずっても仕方がないのだ。緊張により心臓が張り裂けると言わんばかりに高鳴っている。


「この国の者じゃないな? そんなところで何をしている」

 門番は仕事をこなすように、こちらを上から下へと視線を移し全体を調べるようにしている。

「は、はあ……、実は田舎の方から物を売る為に出てきたんですが、門の大きさに戸惑ってしまいましてね。少し我を忘れてました」


 そういうと隣で聞いていたもう一人の門番……こちらもいい年をしてそうな人が聞いてくる。

「何? では商業目的の上に街に来るのは初めてか。ならまず鞄の中を出せ。売ろうとしている物もだ」と言われるがまま商品を少し出す。

 全部出すとこの鞄について突っ込まれそうだからこれくらいなら入っていて当然と思われる量を出しておいた。あとは水筒が二本。持っていた食料は全部使ったと言っておいた。


 門番達は顎に手をやり、出した素材の一部を検分している。

「ほお、モンスターの皮か……。ん、これは!?」

 門番がとある皮素材を手に取り、戦慄いている。ゲッ、なんかやばい代物があったか?

「ぶ、ブリアンリザードの皮じゃないか!? この光沢、間違いない! しかもかなりの上質の物だぞこれ! おいお前! これをどうやって手にいれたんだ!」


 王女がスパッと首吹き飛ばして手にいれました!! とは言えないよな。


「それは……確か村の狩猟を行っている者が仕掛けた罠にかかって死んでいた物ですね。貴重な物ですか?」


 声高に門番が叫ぶ。

「当たり前だ! 成長すると小さな山くらいになるモンスターだ! 素材も価値が高い! これだけでもいい金になるぞ!」

 いい情報だ。もう一人の髭の門番はそれよりも鉱石の方を気にしているようだ。

「おい、この鉱物はなんだ? 鉄でもなさそう……だな。あまり見た事のない物だが、何なのだこれは」

 目ざとい、面倒だなぁ。

「これは、うちの村の近くで採れた石を削りだした物ですね。珍しい物だと思われたので、大きい街に行って調べてもらおうと思いましてね」

 門番はそれを聞き、ほぉーと息を漏らしながら持っている槍でコンコンと叩いている。子供かよ。


「これは魔石か、結構量があるな。中に何か入れているわけでもない。これもよしと。後は……、なんだこれは? 何の粉だ?」

「ああ、先程の鉱石の粉です。使い道はあるかわかりませんが、一応持ってきたものですね」

 随分と丁寧に調べてくるな。まぁ当然といえば当然だな。入国審査みたいな物だし。


「ふむ、これで全部か。じゃあ通行証を発行する。街から出る時にも使うから無くすなよ。じゃあ軽い審査をやるからこっちこい!」


 よし、なんとかなりそうだ。ついでだからお金について聞いておこう。

「あのすみません、持っているお金がこれしかないのですが大丈夫ですかね? この国でも使えますか?」と言いながら腰につけておいた布袋を門番に手渡した。

「これは王国硬貨だな。使えない事はないが、中には嫌がる店もあるからあそこの両替所で変えておいた方がいいぞ」


 使える、というか違和感なく受け入れられたという事はこの貨幣も一般的なのだろう。でも問題になるのも嫌だな。あとで両替してもらおう。


 そうして髭の門番に連れられ小さい方の門を潜った。その門の内側にも門番が二人おり、彼らが代わりに門の外へ移動した。そのまま髭の門番は歩いていき、その先にあった小さい部屋に入れられた。テーブルの上に何やら輝く水晶がある。


 促されるまま椅子に座り、次の指示を待つ。内心緊張で喉がカラカラだ。


「そこの水晶に手を置いて俺の出す質問に答えろ。異常が出たらお前は即座にここから追い出すか、牢に入れさせてもらう。構わないな?」


 嘘発見器かよ! 質問内容によってはやばいぞこれ……。

 でもここまで来たらやるしかないな、戸惑って怪しまれても嫌だし。


「ええ、お願いします」と手を水晶に乗せる。


「お前は、過去に人を殺した事はあるか?」という質問から始まった数々の質疑応答に全ていいえと答え、水晶にも特に異変は見られない。


 彼も質問をした後、水晶を覗き結果を紙に書いていく。

「じゃあ最後に、この街でやましい事や犯罪行為をしない事を誓えるな」

「はい、誓います」

 質問が終わると、彼は紙にハンコのような物を押し、こちらに渡してきた。

「じゃあこれが通行証になる。これは次に来た時に守衛に見せれば審査なく入れるようになるからな。大事に持っとけよ」

「ありがとうございます」と頭を下げ、紙を大事にしまっておく。

 そのまま持っておくのは嫌だから紙をしまっておける物を見繕っておこう。


 そのまま、先程いたもう一人の門番と髭の門番が合流し、審査の労いをしている。

いい機会だ、少し話をさせてもらうとしよう。


「あの、少しいいですかね?」と口を開くと、彼らは睨みつけるようにこちらを振り向く。

「なんだ?」

「この街の事について、軽く説明してもらえませんか? 何分田舎者なもので、どこにいけばいいのかさっぱりなんです」


 はぁと大きく息を吐き出す二人。無知でごめんなさいよ。

 門番の一人が、門のすぐ傍にある街の見取り図の描かれた看板の前に連れてきてくれた。

「ここグスタールには色々な国から様々な物品が流通している。そして国王グスタフ様がおられる城が街の中央に在らせられる」


 ふむふむ、国王いるのか。


「そして城を中心に八つのエリアに分かれる。街を歩けばわかりやすいが、武器防具を扱う店が並んでいたり、食材を扱う店や飲食店、魔道具店等といった具合に行われる商売でエリアが違う」

 そこでもう一人が髭を弄びながらこちらに口を開いてきた。


「ちなみに注意しといた方がいいのは、街の中心から外側に向かう程商店の質が悪かったりする。ただ外側でしか買えねえ物や買わねえ物もあるからな。そこは自分で判断しな!」


 エリアで区別化してるのか。これはかなり歩きまわらないといけないみたいだな。

「ああ、あとな食料エリアの一番外側はスラム街だ。お前みたいのは近づかないのが身の為だぞ。見るからに弱そうだしな」

「心配して頂きありがとうございます」


 なんだこの門番達、態度とは裏腹にめっちゃいい人やん。んー、あとはもう街に入ってみて経験してみないとわからないな。先程教えてもらった両替所でお金を替えてもらい、改めて入国料を支払う。


「すみません……」

「なんだよまだなんか用か? 早く入国料の銀貨五枚、置いて行っちまえよ」

「お金を使った経験がないもので……、どれの事ですか?」


 はぁ!? と門番二人に叫ばれる。後ろで聞こえたのか両替所の人も軽く笑っている。まぁそりゃそうだろうな。


「すみません田舎者なもので。どれですかね?」

「これだよ! これ五枚!!」

 門番が掴んだ物はまさに銀貨と言わんばかりに銀色に輝くコイン。男性の顔が刻印されたそのコインを出す為に袋の中を検めて、もう一度声を掛ける。


「あの、すいません」

「なんだよまだなんかあんのか!」

「足りないみたいです」


 後ろの両替所の人も噴出しているようだ、それっぽい音がした。前の門番二人は、疲れたのか少しトーンダウンしている。

「街を出る時に銀貨五枚出せばいいぞ……。お前もう行ってくれ」と押されるように背中を叩かれたので、礼を言っておく。

「ありがとうございました、じゃあまた街を出る時に伺います」

 彼らは手を払うようにして見せ、とっとと行けと言わんばかりだ。それを見た俺は軽く下げた頭を戻し、街の中心へ歩き始めた。


「変な奴」

「ああ、もう関わりたくねえな」


 聞こえてんぞおい。


 街の中心への道は石畳、街並みは白を基調とされている石材と建材で建てられている為、日の光を反射していてまるで描かれる前のキャンバスのように白く美しい。

 先程見た門や、看板もそうだけど建築の技術はかなり高いな。


 通りを行き交う人の服もしっかりしている。

 技術レベルもかなり高そうだし、これは結構期待できそうだ。


 できれば、宿を先に見つけておきたいな。うーん、取っ掛かりが何かあればいいんだけどなぁ。


 街の中央には古城のように年季を感じさせるが、周囲に溶け込むかのように白を基調とした美しい城。

 城から門へと続く大きな道、そして城を中心として円を描きロータリーのようになっており、そこから商売のエリア毎に道が枝分かれしている。

 枝分かれされているそれぞれの大きい道の横にはエリア別の絵が描かれている看板がある。これはとても親切なわかりやすい配慮をされていて助かる。


 何せ文字が読めなくてもなんとかなるのは大きい。


 俺はその道を一周ぐるりと歩き、食材が描かれている通りを選んだ。

 今日はまだ食事をしていないからか、通りにある出店や屋台のような物の様々な香りが食欲を誘惑してきている、そしてそんな折に声を掛けられた。

「おう、兄さん! うちのネリボーを食べていかないか!? 絶品だよ!」

「ネリボー? どんな物なの?」

「お、この街に来たばかりだね。ここの名物みたいなもんだよ!」


 見ると、少し焦げつきがある茶色の棒状の物に木の串が刺さっていて、店主のおじさんは火加減に合わせて串をくるくると回しながら茶色の物を焼き上げている。


「いいけど、いくら? 俺あんまり金ないよ」

「青銅貨五枚だ、なんだ金ないのか? まけてやってもいいぞ!」


 布袋の中を見ると、これかな? と思われる青銅のコインがあったので「これでいいかな?」と渡してみる。


「おう、あるじゃねえか! 毎度あり! このソースをつけてくってくれ!」

 視線の先に、小さい木の器に盛られた赤いソースが。

 焼きたてといわんばかりに音を立てて熱を放っているネリボーに、赤いソースを少しつけて齧りついてみる。

「おぉ、うまいねこれ」

 少しスパイスが効いているネリボーに、ピリっとした甘辛のソースがいいアクセントになる。でも何か飲みたくなるな。

「兄さん! ネリボーになら少し早いけどエールはどうだい!! 安くしとくよ!!」


 今いる屋台に隣接している屋台のおじさんがこちらに声をかけてくる。やばい、いいカモだと思われているかもしれない。ただこの空気嫌いじゃないんだよなあ。


「うーん、買ってもいいんだけどネリボーも追加で。俺この街来たばかりだからさ、どこかいい宿教えてくれない? 安くて飯も出るところで、治安もいい宿だと最高なんだけど。どこかないかな?」

 と二人の屋台の店主に聞いてみた。途端に空気が悪くなったんだが、なんだろうこれ?


「おい、イークラ! これは俺のとこの客だ失せろ!」

「おいおいスジーコ、どこに目つけてんだ? お前が失せろ!」


 二人の店主は頭をぶつける勢いで睨み合い、お互いを譲ろうとしない。

 喧嘩を見守りながら会話を聞いていると二人とも宿屋の店主で、屋台で新規顧客を獲得しようとしていたらしい。

 イークラの宿は飯がうまいのが自慢、スジーコの宿はいい酒が飲めるのだとか。

 更に、二人の宿はお隣さん同士で絶えず客の奪い合いをしているという事を、お互いの過去の失敗談をなじるように混ぜながら説明してくれた。


「ふーん、事情もあるんだろうけどさ。二人の宿がそんなに素晴らしい物なら共同経営すればこの街で一番の宿になれそうだね」

 勝手に頂いているお酒をちびちび飲みながら、そう呟くと彼らは少しとぼけた表情をこちらに向けている。


 久々にエール飲んだな。前にバーで飲んだ時の物よりアルコール度数が低く、少し香りが強く感じる。ああああ、このまま現実逃避してエールを飲み続けたい。


「いやほら、俺みたいな新参者がどうこう言える事じゃないけど、『この街といえばこの宿!』みたいなのがいくつもあるくらいなら大きく一店舗にしてくれると助かるなーって」


「確かに……」「まあな……」

 おじさん達は腕を組み、少し考え込んでいる。


「おじさん達それぞれの家族で宿やってるなら、働き手もお互い増えて休みも取りやすくなるだろうし。店も隣なら改築も楽だと思う。客の取り合いも減るし、お客さんも一気に増やせて売り上げも伸びそうだよね」


「おう……」「そりゃあな……」


 二人共実は仲がよかったのか? ちらちらとお互い視線を送り合っている。

 おっさんのツンデレとか需要ないから。


「飲食をするスペースも広がるし、部屋も増えるから滞在する客も増える。食い物も飲み物もうまいって評判の店なら俺みたいな田舎者はフラフラ入っちゃうよ。あと何より、すぐ隣に相談できる相手がいるって大きいんじゃないかな」


「ん……」「おう……」


 なんで顔赤らめる必要があるんですかね。


「それで俺はどっちの宿に泊まればいいのかな」

 俺のこの発言で二人のツンデレは再度喧嘩を始め、俺はそっと近くのおばちゃんがオススメしてくれた宿に決めた。


 宿の受付のようなところに女性が座っている。

 十代と思われる幼い顔立ちに、亜麻色の髪を後ろで一つに纏めておりとても快活そうな印象を受ける。顔立ちもよく、看板娘と言われても納得がいく。


「すみません、泊めて頂きたいのですが。一泊いくらになりますかね? あと必要な物とかはありますか?」

「いらっしゃい! お客さんこの街は初めてみたいだね! 一泊素泊まりなら一銀貨と黄銅貨五十枚だよ! おいしいご飯と、お湯をつけるならちょうど銀貨二枚! 必要な物は、入国審査の時にもらった紙を見せてくれればいいよ!」


 ハキハキと喋るなぁ。元気溢れる感じが好感持てる。

「ああ、じゃあ銀貨二枚の方で。これでいいかな?」

 銀貨を二枚と、審査の時の紙を彼女に渡す。

 財布の中身もこれで殆どなくなってしまった。あと十枚くらいの黄銅貨と呼ばれるコインと青銅貨といわれるコイン数枚のみ。


「はーい! じゃあまず部屋に案内するね! うちのベッドは他のところよりも評判いいから、たっぷり休めるよ! こっちだよ!」


 彼女の案内で、部屋まで案内してもらう。

 小さい体を跳ねさせるように歩く様が小動物を連想させて癒される。


「じゃあここね! これ部屋の鍵! 宿を出る時や帰る時は鍵を受け付けに渡してください! あとは連れ込みとかはなしだからよろしくね!」

 笑顔で言われるとアレだな、まあソレ目的ならそういうところがあれば金銭的に余裕があれば是非! 行きたいところだけど!

「わかった、ありがとう。じゃあこれよろしくって意味で」と黄銅貨三枚を渡しておいた。彼女は最初それをみて意味が分からないようだったが、理解したのか顔をこちらに向けてきた。


「いいの!?」

「うん、田舎者だからさ。迷惑かけてしまうと思うんだけど色々教えてくれると助かるよ」

 彼女は快く了承して受け取ってくれた。

 そして、部屋から彼女が出て行ったので、少しベッドに横になる。


 ――少し休んだら、いよいよ始めないとな。

 あの子に少し話を聞こう。財布の中身はもう殆ど残ってない。

 今日で少しでも元手を増やしておかないと、食料購入どころか滞在すら危うい。


 まずは金だな。素材、いくらで売れるだろう。


 よし、と呟き体を起こし身支度を軽く整える。当たって砕けてみるか! 


「あ」

 そういえば、お酒の代金払ってないわ……。

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