流行りのロックを聴きながら

一つ大きく伸びをして、するりと持ち上げてプレートの上に

置かれたきつね色のホットケーキたちが、耐震性のないビルディングみたい

四十五と二パーセントは、メタルとは相性が悪いから気をつけてね

凍らせて鮮やかに綺麗なままやめた果物をひとつかみ

そしたらなまくらなナイフで私の内に秘めてしまうの

甘味に酸味に私なりの比喩を浮かべながら、よく噛み砕いて

私でごめんね、とひとつつぶやいて紅茶を飲み込んだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る