第2問
答えは『505』だ。
俺は紙の解答欄に記載をして指示通り一枚千切って壁にある穴へと投函した。
他の人間が解答しているのか空き時間が出来たので視線をドアの方へ向ける。
無機質なドアには窓はなく外の様子は分からない、そう言えば今日は何月何日だ?
分からない、目が覚めるまでどれくらい寝かされていたのか…
そもそもここは自分の寝室なのだろうか…
「それでは第2問を開始する」
指示が聞こえ思考を切り替えて再び机の上の紙に注目する。
驚くことにやはり文字が浮かび上がり白紙だった紙に問題が出てきた。
こんな技術は見たことがないが何かトリックがあるのだろうか?
悩みながらも紙の問題を注視した。
第2問
とある冷凍食品を解凍するのに電子レンジを用いる。
500Wの場合3分必要である。
1500Wの場合1分必要である。
では…
1000Wの場合何分必要か?
馬鹿にしているのか?
こんなものこの研究所に勤める人間を小馬鹿にしているとしか思えない。
俺は自信満々に紙に回答する…
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