人体実験の被験者に課せられた難問

昆布海胆

「それでは君達の中から一人被験者を選ぼうと思う」

朝目覚めたら部屋に閉じ込められていた。

ここはあるウィルスを扱う研究所、先日開発された新しいウィルスの人体実験を近々行うと通達があったがまさか研究員を使うとは思わなかった。

確かに様々な分野の人間が集められているが人数が多すぎる気はしていたのだ。

だからってこれは酷すぎるんじゃないか？

「部屋の机の中に問題が綴られている、上から順に回答していってもらい正解率の低かった人間を使うこととする」

無茶苦茶だと叫びたくもなるがグッと堪えて机の中を見る。

そこには確かに紙の束が入っているが全部白紙なのに青ざめた。

一体何人が同じ状況にあるのか分からないがこれでは答えようがない！

そう考えたときであった、一番上の紙に文字が浮かび上がってきたのだ。

「それでは開始だ！」

第１問

1＝5だと仮定するならば…

2＝50

3＝55

4＝500

では…

5＝？

簡単だ、これは２進法に違いない！

1と0で数を数える1が5に書き換えられているのだ。

俺は答えを書いた…

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