第20話 脳を体を慣らしていく

『息が苦しい。寝てしまえ。』



息が苦しくて夜中に目が覚める。

心臓が苦しくてバクバクして眠れない。

脈をはかる。

そんなに速くない。乱れてもいない。

これはパニック発作だな。死なないやつだ。

寝てしまおう。

寝れれば朝になって治ってるはず。


目が覚めた。

寝てたみたい。


治ってる。


こんなことの繰り返しだけど、確実に良くなってるんです。


「これは死なないやつだ。ダメなときはもう一度目が覚めるか病院かあの世」


「ほらね、やっぱり大丈夫だった」


こうやって何度も繰り返して自信をつけていくと、治るのも早いし、発作の回数も減っていきます。

たとえ完全には治らなくても軽くなるから前向きにがんばれる。


私はあきらめない。

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