心に名前をつけたいと思ったの

それが詩を書くことだと思ったの


喜怒哀楽から溢れた心は

ひどく形が朧げで


私の奥を揺さぶったり

勝手に目を潤ませたり

声を震わせたりするから


名前をつけて捕まえておくの


きっとその名前は


花のように美しく

月のように力強く

雪のように純粋で

雨のように激しい


いつかあなたとその名を分かち合えたら

その名をこの世に残せたら


もう私は

死んでもいい

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