果て

君と僕がすれ違いはじめたのは

君が僕の音を聞かなかったから


君は聞こえると言ったのに

僕がそれを否定したから


君は僕の音を小さな箱の中にとじこめて

固く固くふたを閉めた


僕の音は箱の中で反響して

僕にどんどん突き刺さり

君が蓋を開けたときには

僕の心は死んでいた


君への思いは憎悪に変わり

君の全てを否定した


そして今度は僕が君の音を無視した

聞こえているのに聞こえないふりをした


君の叫びは遥か遠くに流されて

君は空っぽになった


僕への思いは無関心に変わり

僕の存在を否定した


これが僕らの終わりの全て

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