ねこににている

「あ、ねこさん!!」

幼い男の子が大きな声を上げると猫はどこかへ行ってしまった。

「あー!にげちゃったー…」

「あっちも猫さんいるよ?」

「ほんとだ!ねこさんだあ!」

オレンジ色の空に浮かぶ雲。

「あっちはぞうさん!あれは…ん〜えんぴつ!」

雲に夢中になっていた男の子は横からくるトラックに気が付かなかった…

「危ないっ!!」

大きな鈍い音が鳴った。

「マ…マ?」

*

『なに…これ?』

視点が異様に低い

『私…轢かれて…はっ、まーくん!』

あたりを見渡すとトラックの隣で

男の子が泣き叫んでいた

『まーくんっ!』

そう叫んだつもりが

「にゃぁ〜ん」

口からは放たれたのは猫の鳴き声だった。




企画

#テキトーなタイトル置いたら誰かが引用RTで内容を書いてくれる

『ねこににている』

より

※一部加筆

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