第1章 辺獄妄執譚

第1話 城塞都市の英雄

神を倒した後、

僕は、煉獄でまだ戦っている能力者達に戦いを止めるように説得しに行く

皆、複雑そうではあったが、もう戦わなくても良いと伝えると喜んでいた。

そして、僕は煉獄の能力者達の為に街を作り、住処や食料等を与えた。


煉獄の街を作ると次に、僕らが住む屋敷を増築した。

元々、全員住める広さではあったのだが、

煉獄を代表する建物を作ろうと

グラスホッパーが、言い出し

他の煉獄の住人もそれに賛同したので城に作り変えることにした。


最初は、中国の紫禁城をベースに作っていたのだが、

聖に悪趣味と言われ、中心の城をロシアのエカテリーナ宮殿の様にして、他の外観も西洋風にした。


この城の住人は、皆仲良く...

とまでは、いかないがお互いを尊重し合って過ごしていた。


そんなある日


僕が、一人工房に引きこもり皆の生活に必要な機械を作っていると


コンコン


とドアをノックする音が聞こえた。


「ご主人様〜、お茶が入りましたよ〜」


そう言って、メイドが工房に紅茶を持って入ってきた。


彼女は、神と戦った後に譲り受けたヨルムンガンド

今は、ルムと呼んでいる。

ちなみに、ケルベロスはルベ、ハヌマーンは、ハヌと呼んでいる。


「ああ、ありがとう」


僕は、そう言って紅茶を受け取った。


「そういえば、ルベとハヌはどうした?」


僕が、ふと思って尋ねると


「ルベとハヌは、役小角とグラスホッパーに頼まれて、

訓練を手伝っています」


ルムが、そう言うと

僕は、紅茶を啜ると


「他の奴らは?」


と尋ねた。


「他の住人は、

聖様は、咲様と一緒に他の女性陣とご主人様が作った服を試しています

キング・メイソン達は、

グラスホッパー達とは別で訓練をしています

イカロス、ブラックアウトもそこに混ざっています」


「そうか、

しかし、何に備えているんだか

もう、敵はいないって言うのに

まあ、用心に越したことは無いが」


僕は、そう言うと

ティーカップを置いて

智慧ジュウホエに、街の様子を尋ねた。


「街の方も皆平和に過ごしていますよ

全て、天帝シャンティーのおかげです!」


と嬉しそうに言った。


僕は、それを聞いて満足すると、作業に戻った。


しかし


「あっ!

あわわっ!

天帝シャンティー大変です!

街で騒ぎが起こっているようですよ

揉め事でしょうか」


智慧ジュウホエが、慌ててそう言ってきた。


平和そうじゃ無いじゃないか


「すみません!」


智慧ジュウホエは、申し訳なさそうに頭を下げた。


「まあ、良い

煉獄の住人は、全員最近まで

殺しあっていた連中だ

こういう事もあるだろう

仲裁に行くか

ルムも来てくれ」


「はい!

喜んでお供しま〜す!」


僕が、そう言うと

ルムは、喜んでついてきた。


僕は、普段使っている体から指揮特化型オクトパスに乗り換えて、コートを見に纏い、

いつもの札で顔を覆うとルムと共に庭に出て

ルムをお姫様抱っこすると

街に向かって飛んで行った。


街へ着くと

作ったばかりのビルが半壊していたりと、

相当激しく戦った後が見えた。


それを見ると僕は怒り住人に叫んだ。


「僕が、作った街で暴れる馬鹿はどこのどいつだッ!」


住人が、驚き上を見上げると

僕に気づき慌てて


「おお!

クリエイター!

助かったよ

いきなり知らない能力者が現れて

俺達を襲ったんだ

今、腕に自信がある奴が被害を減らす為に

遊園地にそいつを追い込んで戦ってる

助けてやってくれ!」


と叫び返した。


「わかった

ありがとう」


僕は、そう言うと遊園地に向かった。

おかしいな知らない能力者なんて居るはず無いが...


遊園地に着くと、

ドラゴンと刀を使って戦っている奴のタッグと、

黄金の兜を被ってロングソードを持った男が戦っていた。


見た目的には、兜を被った奴の方が正義の味方っぽいが、

ドラゴン達が押されているな


「おい、お前達名を名乗れ!」


僕が、そう叫ぶと


「おお、クリエイター

助かった!

俺は、ファブニール

こっちは、ブレードだ

早くコイツを倒してくれ

俺達じゃ無理そうだ」


とドラゴンが叫ぶと


「クリエイター!

コイツらが、街を破壊したんだ

コイツらを倒せ!」


と兜の男が叫ぶ。


どっちだ?


まあ、取り敢えず押してる方を倒すか


僕は、そう思うと


「やれ、ルム

あの兜の男を倒せ」


と異空間倉庫から、大振りの鎖鎌を取り出して

ルムに渡しながらそう言った。


「かしこまりました〜

ご主人様!」


ルムは、鎖鎌を受け取ると嬉しそうに

兜の男を倒しに行った。


「おい、お前ら大丈夫か?」


ルムが、兜の男を相手しているうちに

僕が、二人に駆け寄った。


「ああ、助かった

だけど、せっかく作って貰ったのに

皆を守る事に必死で建物を壊しちまった」


ブレードが、バツが悪そうにそう言うと


「いや、気にするな

それより思ったよりの重症だな

街に戻って手当しろ

病院に回復ポットがある

ここは、もう大丈夫だ」


僕は、そう言って二人を励ますと

先に街に返した。


そして、後ろを振り向き

ルムと戦っている兜の男の方を向くと

コンポジットロングボウを取り出して

矢を構えながら


「さて、僕の支配する街と住人が世話になったな

誰だか知らないが相応の報いを受けて貰うぞ!」


と言い、兜の男に矢を放った。


兜の男は、矢を剣で弾くと

距離を取るために、ルムの腹を蹴り飛ばすと

後ろに下がって言った。


「へっ!

警備体制の整っていない街の支配者か

さぞかし名君だろうな」


兜の男は、僕に皮肉を言うと

鋭い目付きになり、鎌を振りかざすルムの腕を

剣で突くと、足に付けた短剣を取り出して

ルムの顔面に投げつけた。


「そう言えば、名を名乗れと言っていたな

俺は、ヘクトール

兜煌めくヘクトールだッ!」


そう言いながらヘクトールは、剣でルムの足を払った。

だが、投げ付けられた短剣を歯で噛んで受け止めたルムが、強く地面を踏み込んで払いを物ともせずに、

鎖鎌の鎖の先端に付いた鉄球をヘクトールの顔に向けて放った。


ヘクトールは、鎖を軽くかわすと

後ろに下がってルムの腹を剣で突こうとしたが、

後ろに下がった瞬間を狙って僕が矢を射った。

これは、避けられないだろう

と、僕が思った瞬間

ヘクトールの姿が一瞬消えて

ルムの背後に突如現れた。


「なにッ!?」


僕が、驚くと

ヘクトールは、ルムの背中を思い切り突いて

心臓を通り越す程、体を穿った。


「ルムッ!」


僕が、慌ててヘクトールに矢を射ると

ヘクトールは、即座に振り返って矢を剣で払った。


「おいおい、

こんなに可愛いお嬢ちゃんに前衛を任せるなんて

情けない男だな〜

おら、どうした?

もう、前を守るお嬢ちゃんはいねえぞ

勇気を出して向かって来い!」


ヘクトールが、下衆を見るような目で僕を睨んで

そう言うと


「ご主人様が情けない?

その言葉、例え冗談だとしても許容出来ませんよ?」


鎌の刃をヘクトールの首に掛けるようにすると、

親の仇を討つ様な目でルムがそう言った。


「ルム!

無事か!?」


僕が、それに驚き慌てて

そう、尋ねると


「ご主人様〜

心配してくださるんですか〜

ルム嬉しいです!

ですが、ルムはこんな奴に負けませんよ?」


獲物を仕留める前の獣の嘲笑うかの様な目で

ヘクトールを見ながらルムは、そう言った。


ああ、そうか

可愛い見た目にさせているがルムは僕より強いんだった。

僕が、安心していると


「どういう事だ?

それが、お嬢ちゃんの能力なのか?

もう、出血も無いじゃないか

お嬢ちゃん不死身か?」


「ルムは、不死身ではありませんよ〜

貴方の攻撃が大した事ないだけじゃないですか〜?」


そう言うと、ルムは鎌を引いて

ヘクトールの首を切り落とそうとした。


しかし、ヘクトールは

また、姿を消した。


そして、ルムの正面の少し離れた位置に現れて

足につけている短剣をルムの足に投げつけた。


ルムは、それを避けもせずに

鎖に付いた鉄球を振り回してヘクトールを攻撃するが、

ヘクトールは、それを剣で捌きながら

ルムに近づき、ルムの腹を突き刺した。


「どうした?

そんなおかしな武器じゃあ

俺は倒せないぜ?」


ヘクトールは、そう言いながら

剣を引き抜くと

追い打ちで、足につけている短剣をルムの両肩に

一本ずつ投げつけた。


ルムは、その短剣が体に突き刺さると

ニヤッと笑って

お腹をさすりながら

血が出ていない事をアピールし、

肩の短剣を引き抜いて捨てた。


「おいッ!

やっぱり不死身なんじゃねえか!

でなきゃ、なんで、俺の攻撃が効かねえんだ!」


ヘクトールが、それを見て驚き叫ぶと


「それは、僕が説明しよう

ルムのその体は、ヨルムンガンドの質量の一部でしか無い

僕は、ヨルムンガンドから人間の姿に変える為に

能力を与えたが、その能力で

ルムの体は、質量の一部だけを限界させ、

残りの質量のリソースを貯蓄する事で、

ルムの体の質量全てを破壊しない限り不滅の体にした

つまり、お前の攻撃は効かないんじゃない

どうしようもない程に足りないんだ!」


僕が、そう言うと


「ヨルムンガンド!?

ロキの子の?」


と驚いた。


「はい〜

正真正銘のヨルムンガンドですよ〜?

だから、言ったでしょう?

私は、貴方なんかに負けませんよ?」


それを見てルムがほくそ笑みながらそう言った。


ヘクトールは、それを聞くと少し嬉しそうに


「そうかい、

お嬢ちゃん、神の子かい

それに、すごく丈夫ねえ

そう言う相手と生前に戦ったが

お嬢ちゃんは、そいつの足下にも及ばねえよ!」


ヘクトールは、そう言うと

剣を構え、ルムを何時でも突ける体勢に入った。

僕は、それを見ると


「ルム、僕の従者として

あんな挑発をされたままは許されないぞ?」


と少し笑ってそう言うと


「はい、わかっています〜

ご主人様〜」


ルムは、笑顔でそう応え


「なら、真の力を彼奴に見せつけてやれッ!」


「かしこまりました」


ルムは、恐ろしい程の気迫を放ちながら

ヘクトールを見下しながらそう言った。

そして、


「聴けッ!

この眼、この腕、この髪は、

主が与えた無償の愛

煉獄の神は高らかに

我の勝利を宣言し、

我、謹んでその命を果たす

確定した戦慄ワー・ベッフィエル


ルムが魔法を唱えると

ルムの目がエメラルドの光を放ち、

肌を漆黒の鱗が覆うと、

ルムの背後に青白く輝く霧のような

ヨルムンガンドの頭が現れ、

ルムの体に吸収される様に消えた。


さらに、


「崩れ、紡げ!

千変万化ッ!」


ルムが、手に持つ鎖鎌のギミックを発動させると

鎖鎌が、バラバラの粒子に弾け、

二振りの刀に変わり、

余った部分はガントレットとなった。


「おお、どうやら

お嬢ちゃん本気になった様だな

良いぜ、じゃあ俺も取っておきを使うかね」


ヘクトールが、そう言うと

剣の柄を撫でて


「我が身を奮い立たせろ

バジル・ブラッド!

我が身を旋風と化せ

ドニ・ヘアー!

我が身を守れ

マリア・クロス!」


と叫ぶとヘクトールの持つ剣の黄金の柄が輝き、

その光が、ヘクトールの体に宿り、

彼の持つ剣の刃と兜も陽光の様な輝きに包まれた。


「俺にこれを与えた俺達の神は、

貴様らの煉獄の住人を地獄に返せと

俺にこの力を与えた

生前では、なし得なかった

俺達のちっぽけな居場所を守る事を可能にする力を!

だから、俺は誰にも負けねえッ!」


ヘクトールは、そう言うと

思い切り大地を蹴って、

ルムに強烈な突きを放とうとすると、

ルムはそれを右手の刀でいなして

左手の刀でヘクトールの顔面を突いた。


すると、兜から放たれる光で左手の刀が減速し、

いなそうと触れた右手の刀が両断された。

刀が減速すると、

ヘクトールは、首を傾けて刀を避けると

再び大地を蹴って

ルムの腹を貫くと、片膝を一旦落とし、

ルムの頭の先まで剣を振り上げて

ルムの体を両断した。


そして、


「悪いな、お嬢ちゃん

これじゃあ、まだ死なないんだよなぁ?

さらに、痛めつけさせて貰うぜェッ!」


と獲物を狙う鷹の様な瞳で力の限り

剣を振り回し、

ルムの体をバラバラにした。


ルムの体は、切り刻まれながらも、

四肢を動かし、必死にヘクトールを

攻撃しようとするが、

動かそうとした箇所を即座に切りつけられ

なすすべ無く切り刻まれた。


しかし、

切られては、再生し

延々と切り刻まれるルムは、

絶えず憎しみを込めた眼で

ヘクトールを睨み続けた。


それを見てヘクトールは、


「そうだよなぁ

いくらズタズタにやられようと

眼前の敵を倒そうと

その眼で見続けるよなぁ

だがな、絶対的なアドバンテージを持った相手には、

怒りも、憎しみも、

道端の草の様に踏みつけられるだけだッ!

俺は、生前その理不尽に泥を投げつける事しか出来なかった

今度は、お前らがその屈辱を味わう番だ

俺は、今度こそ

己の居場所を守り抜くッ!

トドメだ

その溢れ出る、いと尊き恩寵を持って

我が怨敵を討ち滅ぼせッ!

ペテロ・ティースッ!」


ヘクトールが、そう叫ぶと

彼の持つ黄金の剣が、

金色に輝く閃光を放って

ルムの体を焼いた。


下半身が全て吹き飛び、

上半身も胸の中心が抉られた様になったルムを

吐き捨てる様な眼差しで見ると

ヘクトールは、僕の方へ向いた。


「はあ、はあ、

次は、お前だッ!」


ヘクトールが、息を切らして僕を睨みつけると

僕は、それを嘲笑うかの様に体に搭載されたブースターで宙に浮いた。


そして、コンポジットロングボウでヘクトールの膝を狙って撃った。


ヘクトールは、それを剣で払うと


「そんな事をしても無駄だぞッ!」


と鋭い目付きで此方を睨む

すると、僕は、


「そりゃあ、そうだよ

ただの時間稼ぎだ」


とヘクトールを嘲笑しながら言うと


「ルムッ!

今だッ!」


「かしこまりました〜

ご主人様ッ!」


完全に体が回復したルムが、

濃い紫色の液体を手から滴らせて、

ヘクトールの右手を掴んだ。


ヘクトールの右手はそれに触れると、

煙を上げて溶けだした。


「うああああああッ!」


ヘクトールが、あまりの痛みに絶叫すると

ルムは、それを笑いながら

そのままヘクトールの右腕を引き千切った。


するとヘクトールは、突如姿を消した。


ルムは、それを追おうと

辺りを見渡すと


ヘクトールは、ルムから100m程離れた場所で


「お嬢ちゃんが、強いのは良くわかった

だがな、

お嬢ちゃんの主はお嬢ちゃん程持つのかな?」


そう言うと、ヘクトールは、

左腕で剣を後端を持って回転させると

柄が伸び剣が槍に変わった。


「行くぞッ!

数多の英傑を屠ったその不滅の刃を我に示せ

ドゥリンダナッァ!」


ヘクトールの叫びに呼応して

槍全体が金色の輝きに包まれ

ヘクトールが投擲の体勢に入ると


「させませんッ!」


とルムが千変万化を七枚の盾に変え

僕の前に縦に七枚重なるように飛ばした。


ヘクトールは、僕に向かって槍を投げ、

槍は、凄まじいスピードと熱量で僕に向かってきた。


「七枚の盾か

だが、今のドゥリンダナはそれじゃあ

足りないぜッ!」


ドゥリンダナが、千変万化の盾を

一枚、また一枚と貫き、

七枚目で少し減速したが、

槍は、そのまま盾を貫いた。


だが、

僕は、眼前の槍を全ての触手で掴んで止めた。


「なにッ!」


ヘクトールが、驚くと


僕は、それを見下しながら


「馬鹿め

その技は、利き腕以外でやるには、

強力すぎる」


と言い放ち、

ドゥリンダナをヘクトールに投げ返した。


だが、投げられた槍は、

ヘクトールに当る寸前に止まった。

そこへ、


「ご主人様に攻撃するなんて

許せないッ!」


とルムが、走ってきた。


ルムは、激しい怒りに燃え

背後から、青白く輝くヨルムンガンドの霧のような顔を出現させ


「丸呑みにしてやるッ!」


と出現した顔の口を大きく開かせ、

ヘクトールに向けて放った。


しかし、


「おおっと!

もう、お嬢ちゃんと戦うのは、ゴメンだよ」


と姿を消した。


すると、ヘクトールは、空中にいる僕の目の前に現れると

僕を挑発するように


「これが、俺が与えられた聖遺物に宿る最後の力

何処からでも逃げ出せる能力だ!

どんな力が欲しいと聞かれた時、

一番に思いついた最も欲した能力だ

じゃあな、また来るぜ!」


と落下しながら

ヘクトールが最後にそう言って消えた。


「全く、なんだったんだ

アイツは...」


僕は、ヘクトールを捕まえる事に失敗した事を

嘆きながら、そう呟くと

ルムの元まで行き


「大丈夫か?

よくやったな」


とルムの頭を撫でた。


すると、ルムは喜んだが、


「だが、最後に口調が汚くなったぞ

気を付けてくれ」


と注意した。


すると、ルムは急にしょげて

泣きそうな顔をすると、

僕は、慌てて


「まあ、今回は強敵だったし

しょうがない

怪我は本当に大丈夫か?」


と優しく尋ねた。

すると、ルムは目を輝かせ


「実は、ここが酷く痛むんです

触ってみてください!」


と僕の手を取って

ルムの豊満な胸に押し当てた。


「大丈夫そうだけど?...」


と僕が、呆れて言うと

ルムは、そっぽを向いた。

仕方ないので僕は、話題を変え


「しかし、酷くやられたな

服がボロボロだ

新しいのをあげるよ」


と言うと


「はい、ぜひッ!」


とルムは、服を脱ぎ始めた。


「ここで脱ぐな!」


と僕は、それを慌てて止めた。


全く、何処で覚えてくるんだこういうの...


僕は、ルム達メイドに余計な事を吹き込む事を探し出して殴ろうと思いながら、ルムを連れて屋敷に帰った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る