感想・批評・否定
さて、今回は前回いただいた音無雪さんのコメントから引用して書いていきたいと思います。
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先日、フォローしていた作品が「消滅」しました。
読み専としましてはとても心苦しく哀しいことです。
今回はコメントをする方の中にかなり上から目線で「指導」をされる方がいらっしゃいまして
新人作家さんの心を折ってしまったのかと感じております。
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ということで、今回は「コメント」をテーマに書いていきたいと思います。
実は、もう何年か前なのですが、カクヨムでもフォローしていただいて、Twitterでもお世話になっている方とやりとりをしていたことがあります。
憶えていてるかなぁ?
悪意ある感想って、やっぱりいつの時代もあって。批評とか、テキストバトルとか。そういうのは、望む人がやれば良いし。
創作のスタンスは人それぞれなので。批評レベルのコメントは信頼関係があるうえで、行うべきです。
そんな議論をしたことがありました。
ただ、批評レベルのコメントやレビューって「何を言っても良い」じゃなくて、そこに
じゃあ、感想と批評ってなんだろう。もう一つ、否定も交えて羅列してみたら、考えやすいかなって思います。
以下、コトバンクより引用です。
【感想】
物事について、心に感じたことや思ったこと。所感。「感想を述べる」
【批評】
事物の美点や欠点をあげて、その価値を検討、評価すること。狭義に芸術批評、ことに文芸批評をさすことも多いが、広義には政治、経済、科学、スポーツから日常生活に至るまで、人間営為のすべてを対象とする。その文章化されたものを評論という。
【否定】
論理学で、ある判断を偽であるとして述べること。また、このことを述べる言語的表現。定立の取消
こうやって並べて見ると思うのは、100歩譲ってという言い方になりますが、批評を否定と勘違いしてないか、ということなんですよね。
忌憚なき批評をお願いします、ってあるじゃないですか。
でも批評っていうのは、学術的で論理的であるべきだと思うんです。そこには明確な根拠が必要なんだけど「論」になっていないコメントを、批評と称して書かれているコメント、なかにはある気がします。
だから100歩譲ってなんですけど。
そう考えると「否定」ですらないんじゃないのかなって思うのです。
うん、罵詈雑言と言えるかもしれない。
(あくまで自称批評、心のないコメントに対してです)
だって、否定ってのは、ある判断を「偽」の述べることなんですよね。そのためには、論理的に根拠を述べる必要があるわけで。
論理的に根拠がなければ、指導であっても助言であっても一緒で。一昔前の言い方で言えば「トイレの落書き」「教科書のラク顔」だって思うんですよね。
※ラク顔
教科書に出てくる偉人に落書きする、あれです。
みんな、ヒゲを書いたり、ハゲにするの上手いよね。
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ということは、ですよ。
参考文献、根拠となる資料、対となる論説。そこを提示しない、自称批評には、そこまで真剣にお付き合いしなくても良いんじゃないかしら。
ただ、SNSで気をつけたいのは(カクヨムを含む小説投稿サイトを含む)顔が見えないところなんですよね。あまりにも気軽に言葉を垂れ流せるので、本当はもっと相手がどう思うのか心を砕かないといけない気がします。
だって、リアルタイムコミュニケーションでは、あんなに言葉を交わすことに心を砕くのに、SNSではないがしろにして良いワケないですもんね。
だからこそ、僕はシンプルに「感じて」「思った」ことを紡ぐ、「感想」が尊いと思います。
文書、表現、構成というのは、誰かに指摘されて血肉になるものじゃないって思うんですよ。
読んで。
書いて。
挑戦して。
書き直して。
反応を見て。
それは、誰かに教えられるものではなくて。
気付くもので。
だから、アンテナを広げる必要がある。
本当に自分の作品が価値があるのかを問うのであれば、
本当の意味での批評だし、添削だと思うのです。
でも、それをタダでやってもらえると思っちゃいけないし
タダじゃないクオリティーを担保できないのなら
そもそも「批評」なんて言うべきじゃない。
繰り返しますが、作品に反応してもらえる感想は尊い。
誤字報告や表現についての訂正はありがたい。
知識の訂正をしてくれる読者様は、本当に神だと思います。
でも、それは感じたままに、想いを述べる「感想」なんです。
感じた想いを述べるから根底には礼節があるから、コミュニケーションが成立する。
その礼節もない自称批評は
単なる落書きでしかない。
だから、スルーして良いって僕は思うんです。
Face to Face
膝を突き合わせない議論なんて、価値も無いですからね。
自称批評よりも、フォローや応援(♡)
そして、レビュー。
さらに、読み進めてくれた証であるPVの方が、遥かに意味があるって思うんですよね。
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最後にこちらを引用して締めたいと思います。
「一般的にいって、批評家たちは詩人・歴史家・伝記作家になろうとした連中で、自己の才能をためして失敗したので批評家に転向したものだ」
コールリッジ (講演-「シェイクスピアとミルトン」)
名言集及び格言集「批評家」より引用。
https://oyobi.com/maxim01/20_10.html
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