盗作疑惑をかけられたら?
ども、店主・尾岡です。
今回はほんの少しばかり考察を。
お題はタイトル通りなんですが、こちら。
「あなたは盗作疑惑かけられました。どうしますか?」
これはフォロワーさんの近況ノートで拝読したことがキッカケでした。あくまで尾岡に降りかかったことではないので、詳細は控えさせていただきたいと思います。
尾岡、本当に良いフォロワーさんに恵まれていると思います。
でも、実際に唐突にこんなコメントをもらったらどうでしょう?
絶対パニックだよね。
でも、ココで。盗作したという事実が無いという前提で、お話を進めていきたいと思います。
企業の苦情対応を参考に考えていきたいと思います。
①まずは受け止める
どうしようと思っちゃうと思うのですが、ここは肯定も否定もせずに受け止めた方が良いと思います。
「まずは確認をさせてください」って感じでね。それで燃え上がるヤツもいるかもしれませんけどね。
②事実確認をする
・相手の作品、自分の作品の確認。できればその経緯を記録、コメントがあればスクリーンショットもした方が良いでしょう。
・第三者の意見(フォロワーさんは自分寄りと思いますが、相談も良いですね。カクヨム上で難しいことは、Twitter等SNSを活用するのも手かと)
・盗作疑惑容疑をかけられた体験談、ブログを読む。
※実はこんなエッセイよりもそちらがかなり有用です(エッセイの存在意義!
でも、深呼吸が大事ってことですよ。
③対応・アクション
盗作ではない(そもそも、ここが大前提)場合で、お話をしていきます。
仮に相手の作品を知っていて、その作品をコピーしてしまったのであれば、それは反論しても意味がない。素直に謝罪し、作品を取り下げるべきです。
盗作ではないのなら、取り下げる必要も謝罪の必要もありません。だって、そんなのイチャモンつけた者勝ちみたいじゃないですか。
ただ相手のアカウントに対して、あえて言う必要があるのかは疑問ですけどね。
自分の作品、近況ノート。そのもしくはそのコメントに関しての返信で良いのではないかしら。
それ以上相手もゴネるようであれば、運営様に報告。ただし運営様が迅速に動くとは限らないので、過度な期待は禁物です。だってこの手のお話、それ以上のことだって、きっとたくさん舞い込んでいるでしょうから。
大切なのは、毅然とした態度と、書き手さんなりの答えを出す。それも冷静に。
盗作をしていないのであれば(今回は何度も言いますが、ここが大前提)
取り下げる必要はまったく無いと思います。
盗作とオマージュは違いますよね。
盗作:〘名〙 無断で他人の作品を自分の作として発表すること。また、その作品。剽窃(ひょうせつ)。
※コトバンクより引用
剽窃:他人の著作から,部分的に文章,語句,筋,思想などを盗み,自作の中に自分のものとして用いること。
※同じくコトバンクより引用
オマージュ:オマージュとは、基本的には「既存の作品、人物、発言などに対して敬意を表する」ことであり、主に創作物においてそのような敬意を表明・表現することである。一般的には、既存作品の描写・セリフ・設定などを、引用する・まねる・似せる・匂わせる・彷彿とさせる、といった形で行われる。
※ weblio辞書より引用
そもそも、「盗作」という言葉を、正しく認識されているんでしょうか。
テンプレートを下敷きとしたなろう系小説のブームって、すごいですよね。それはカクヨムのトップランカーを見ていても、そう思うのですが。そしてそういうテンプレートをヨムのも、個人的には好きだったりします^^;
こういうトコってランキングバトルの弊害なのかもしれない(ソレは今にはじまったコトじゃないですけけれどね)
当然ながら、テンプレートを活用していても、盗作にはならない。そりゃ、そうですよね。そのテンプレートに著作権が発生して、この設定は俺のものとでも言おうものなら、異世界転移は「果てしない物語」が。ホビットやエルフ、ニンゲンが混在するハイファンタジーは「指輪物語」が。敵対する両家、その令息・令嬢が恋してしまった悲恋の物語なら「ロミオとジュリエット」が。ザマァ系なら「モンテ・クリスト伯」が。魔法魔術学校を舞台とした作品なら「ハリー・ポッター」と、有名な作品をあげたらキリがない。
物語は自由に。でも、自由って責任が付き纏うんですよね。
そして、たった一人が創り上げたオリジナルなんて、絶対にあり得ない。
結果、その作品が人気が出たのであれば、それは作者様とフォロワー様の成果です。レビューが評価されたというのであれば。そのレビューやアクセスに、レビューコメントが有用なのだとしたら。それはきっと、もう作者様一人の力では無いんですよね。
だから。
「それは盗作です!」
と声高に叫ぶエネルギーよりも。創作活動を楽しむことが、大事なのではないでしょうか。ランキングを意識しすぎるキライはありますよね。もちろん、向上心や目標って絶対に大事だと思いますが。
「好きな作品を作りたいという意味が分からない。結果が全てでしょう」
そんなご意見を見たことがあります。
想いは人それぞれ。
でも楽しく書くとは、自分が納得できる世界を描くってことです。これほど、妥協を許さないって断言できる人もいないでしょう。創作のなかの「楽しい」が、「快楽」だけなんて、誰も言ってない。理解されることが少ないニッチなジャンルを書き続けることのしんどさを知っているのは、何より書き手自身です。
ランキングも大事。それは目に見える評価だし、そこを生き残る書き手さんは、やっぱりすげぇって思います。
その一方で、ニッチと言われても、自分の愛する物語を書き続ける作家さんを、尊敬します。
履き違えちゃいけないのは
「その作品はあなたのもの」
それは著作権を含めて、間違いないって思いますよ。
でも、こうも思うんです。
「おかげさま」
なんですよね。
お客さん、ヨム人がいて。ニーズとマッチングするんです。そこにマーケットがあるんです。あるいは作品がマーケットを作ることもある。でもそんな作家さんは稀少で。多くのクリエイターは、今あるムーブメントやマーケットに乗るんです。それが普通だし、当たり前だと思います。すでにあるマーケットで作品を提供するワケだから、読んでもらう確率は高くなる。
作品に興味を持ったら、作者にも興味を持ってくれるフォロワーさんがいます。その時、やっぱり人なりって見られると思うんです。いや、むしろ見えちゃうと言うべきか。
要素としての「俺tueee」というニーズはあっても
作家の「俺sugee」は、決してニーズ無いと思うんですよね。
でも、自分の作品を唯一無二として、相手の作品に噛みつくということは結局そういうことなんじゃないかな?
そのフォロワーさんは、僕みたいな底辺から見たら、本当に有名な方で。言い返れば、アンチがつくということは、それだけ評価の裏返しでもあると思うので。むしろそう思っていただけたらと、切に思います。
【まとめ】
身に覚えがないのであれば(検証は必要だと思いますが)感情に流されない、相手にしないことも大事だと思います。
もしも盗作と告訴するのであれば、
その材料を明確に提示して、出る所に出るべきです。
書き手が「盗作!」と言われて、気持ち良いはずがありません。引き金に指をかけたのであれば、ソコに発生する責任は負わないといけない。
権利をかざすとは、そういうことです。
同様に、コメントで罵倒する人、作品を否定するような発言をする人も考えた方が良いと思います。
よく、真摯な意見、論評と言いますが。それは、それを求めている作家さんのみにするべきです。礼儀って大事よ?
逆も然り。
折角コメントした読み手さんに対して、罵倒にも近いコメントをする人がいたとも聞きます。
これ相手が受けいられなかったらハラスメント。名誉毀損ですからね。
でも残念がら、インターネットではよくあるお話です。
そういう方々と同じベクトルで呼吸をしない。
これが実は、一番大事なんじゃないかと考えている店主です。
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