165_地球という国境

僕らは国境というもので分けられている

この国で生まれてから

この国の国籍をもらい

この国の人間になった


僕の国で起きていることは当たり前のことで

他の国で起きていることは当たり前じゃない

だからぎこちないものがズレが生まれてる

これが一部で蜜となるらしい


僕の国で何かしら大きな失敗があった

批判されるべき人間が形だけの頭を下げた

ぽっと誰かが呟く言葉

あの国さえいなかったら


僕らの視線や思考はそっちを向いて

何も知らないあの国が傷ついていく

批判されるべき人間はもう雲隠れだ


僕らはまた僕らのように視線や思考を

誰かに誘導された人から傷つけられる

そしたら僕らは僕らを批判するだろう




僕らは国境というもので分けられていた

この国で生まれたから

この国の国籍だった

この国の人間だった


形でしかないこの区切りを形でしかないと

知らない僕らはずっと縛られて死んでいく

だからぎこちないものがズレが生まれる

これが一部では蜜となるらしい


僕らの国で何かしら大きな失敗があった

批判されるべき人間かどうかも分からない

ぽっと誰かが呟く言葉

一体誰のせいなんだろう


僕らの視線や思考はあっちこっち

何も知らない未来が傷ついていく

批判される人間探しでボロボロだ


僕らがあの時の僕らだった頃のように

誰かに誘導されて僕らに傷つけられる

そしたら僕らは僕らを批判するだろう



僕らが知っている国境はもうない

僕らが知っている世界はもうない


これが僕らが望んだ地球だ

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