第12話 戦争の状況
ヒロシ「いやー、速くそこの状況を見ないとな、何も分からない」
ユエ「そうですね~あと25分で着くそうですよ~」
ユエ「あと作戦を考えましたのでとりあえず聞いてくださいますか~~」
ヒロシ「おう、一体作戦とはなんだ」
ユエ「大した作戦では無いのですが、ヒロシ様はたぶん敵に突っ込むことでしょう、そこで敵がヒロシ様に一斉に襲いかかってきた所を私とサラちゃんで広範囲攻撃して一網打尽にするのです~」
ヒロシ「おぉ、それは良いな」
サラ「ユエはきちんとしてるのに・・・
ヒロシ「なんだよ、ユエはって俺もきちんとしてるぞ」
サラ「あのさ急になんだけどさ、ヒロシ、あなたはどうやってあの2人を止めるつもりなの」
ヒロシ「潰して、従わせるだけだ」
サラ「なんとも恐ろしい事をするのよ・・・」
サラ「あの二人はね、昔から仲が悪いから喧嘩ばかりしてきたの、しかも二人共頑固らしくて一度決めたら決着が着くまで争い続けるのよ、だから護衛達が引き止めていたのよ、でも今回は違う、こんなに大規模、しかも二人が一番狙っていた座なのだからいつもより強い熱が入っていて護衛の話を聞かないし、引き止めようとしてもまったく歯が立たないらしいのよ、そんな二人をヒロシはどうやって引き止めるのかしらーーーーーーー
ヒロシ「グゥ・・・」
サラ「こらー!ヒロシーー!なんで寝ているのよー!」
ヒロシ「いやー、話が長いから眠くなっちゃった」
サラ「なんで寝るねよ!私は大事な話をしていたのよ!なのになんでよ!」
ヒロシ「いやー、ごめんな?」
サラ「謝っても許さないわよ!」
ユエ「あの~二人共?今実はですね~伝えたい事があるのですがーーーーーー
ユエ「もう戦場に着いているんですけど~」
ヒロシ・サラ「えぇー!!」
ヒロシ「なんでそんな大切な事を言ってくれなかったんだ!?起こしてくれよ!危ないだろ!」
サラ「なんで話を止めてくれなかったのよ!もしあいつらに聞かれていたら・・・」
ユエ「あの実はですね、サラちゃんの話が聞こえていたようでもうこちらに向かってきているんですよね~」
サラ「えぇー!!なんで聞こえているのよ!?」
ユエ「ここらへんには音響効果があるんですって、何故かというとここは戦場です、だから味方や相手の話を聞くためにそうなっているんだそうですよ、しかもサラちゃんの声が大きかったから護衛達の3分の2に聞こえているみたいなんですが・・・」
サラ「なんでそんな大切な事を言ってくれないのよ!」
ヒロシ「あのさ、もうごちゃごちゃ喋っている暇はないんだよ、だからさっさと作戦を実行だ、行くぞ!」
赤龍護衛達「来たぞ!お前らあいつらよりも速く倒しにいくぞー!」
葵龍護衛達「葵龍護衛達よりも速く倒しにいくぞ!」
護衛達「おぉーー!」
ヒロシ「きたきた、サラ、よろしくな~」
サラ「バーニングメテオ!」
護衛達「なんだ!?上から巨大な隕石が降ってくるぞー!逃げろー!」
サラ「無駄よ」
護衛達「巨大過ぎて逃げても意味がないー!?くそぉーー!」
サラ「チェックメイトよ♪」
護衛達「ガハァァァ!」 バタバタッ!
残りの赤龍護衛達のリーダー的な奴「なんだ!あいつらがやられたのか!?お前ら!行くぞ!」
赤龍護衛A「しかしそうすると赤龍様の護衛は!」
赤龍護衛のリーダー的な奴「最小限の戦力で行く、だから大丈夫だろう
、もたもたするな!行くぞ!」
残りの葵龍護衛のリーダー的な奴「あいつらがやられた!?仇を取ってやる!行くぞ!お前達!」
葵龍護衛達B「しかしそうすると、葵龍様の護衛が手薄になってしまいませんか!」
葵龍護衛のリーダー的な奴「大丈夫だ、俺らより強い人が沢山いる、だから大丈夫だろう、さぁ行くぞ!」
残りの護衛達「おぉーー!」
ユエ「次は私の番ですね~行きますよ~」
ユエ「シャイニング・レインザ・ボウ!(光の弓矢の雨)」
護衛達「ガハァァァ!」
ヒロシ「よーし、次は俺の番だな、行くぜ!」
強護衛「ん?あっちから向かってきてる、よしお前ら返り討ちにしろ!」
ヒロシ「返り討ち?そのセリフはこっちのセリフだよ!」
強護衛達「ガハァァァ、グハァァ!」
強護衛「何っ!?くそがぁぁ!」
ヒロシ「一つ言うがな、俺の前に立ち塞がる奴等は俺の剣で潰すだけだっ!」
強護衛「おらぁぁぁー!」
強護衛「何っ!?いない!」
ヒロシ「後ろだよ♪」
強護衛「グハッ!一体何で素早いんだ・・・強化は僧侶がいないとされないはずっ・・・」
ヒロシ「実はなぁ、あの弓矢使いは僧侶なんだよなぁ」
強護衛「何っ!?アーチャーもできるだとっ、なんて凄い奴なんだ・・・凄い力があるのか・・・」
ヒロシ「でさ、もう動けないの?弱っちいな」強護衛「ぐっ、おらぁぁぁー!ただ体制が悪くなっただけだ!余裕ぶるなよ!」
ヒロシ「そうでなきゃ、じゃないと倒しがいがない♪」
強護衛「お前っ!なんてやろうだ」
ヒロシ「ん?だってそうだろう?強いなら倒しがいがあるし面白い、だが弱っちい奴等はすぐ死んじまうそれじゃ面白みがない」
強護衛「お前はそんな猟奇的な奴だったのか、なんて野郎だ、狂ってやがる」
ヒロシ「あぁあぁ、仲間が弱すぎたからなー暇なんだよ、だ、か、ら~面白くさせてくれよ」
強護衛「貴様ぁぁぁ!許さねぇ!仲間をそんな風に言いやがって!」
ヒロシ「そうそうその顔だよ!良いねぇ!面白いねぇ!もっともっと怒れよ、なぁ!」
強護衛「貴様を倒す!絶対に!おらぁぁぁー!」
ヒロシ「ふっ、ハッハッハァ、面白いねぇ!俺を倒す?そんな事出来るわけないのになぁ!おら!」
強護衛「グフッ!」
ヒロシ「あららー?蹴りですぐ倒れちゃうの?つまらないなぁ、もっと楽しませてくれよぉ!」
ヒロシ「おら!おら!速く立てよ!ほら、おら!」
強護衛「ガ、ア・・・」
ヒロシ「あぁ?もうボロボロか?つまんねぇなぁ!」
ヒロシは強護衛の髪を掴み持ち上げる
強護衛「ぐ、ぁぁ!」
ヒロシ「痛いか?痛いよねぇ、ほらほら抵抗しろよ!ほらぁ!」
強護衛「あ・・・が・・・」
ヒロシ「なぁんだもう終わりか、つまらない奴だな、さよなら」 シャキン
ヒロシは剣を取り、強護衛の上に持ち上げる
ヒロシ「最後にボスを全く守れなかった気持ちはどうかな?まぁ聞いても無駄か、さよなら」 グサッ
ヒロシ「ふぅ、護衛をやっつけた、さぁあね二人を止めに行くか」
サラ・ユエ「・・・・・・」
サラとユエは崖の上から動けずにただ立ち竦んでいた、そう、ヒロシの行動をずっと見て恐怖にさらされ言葉を失っていた
ユエ「サラちゃん、大丈夫ですか?」
サラ「なんで・・・ヒロシが・・・」
ユエ「・・・・・・・・・」
サラ「きっと・・・闇に取りつかれたからよね?そうだよね、ユエ!」
ユエ「・・・・・・たぶんそれは無いのですはないでしょう・・・」
サラ「嘘よ!あんな風にヒロシが為るはずないもの!」
ユエ「残念ながら闇の魔法のオーラが感じられないのはサラちゃんも分かっているでしょう・・・」
サラ「嫌よ、嫌よ!私は絶対に認めないんだから!」
ユエ「サラちゃん!どこに行くの!はぁ・・・ヒロシ様・・・一体どうして・・・」
サラ「ひぐっ・・・ぐすっ・・・嘘よ、あんなのはヒロシじゃない、あれはもう違う化け物よ、きっとそうよ・・・うぅっ・・・私は絶対認めないんだから・・・」
ユエ「私はヒロシ様の隣にいた、最初私は間違ってしまったのかもしれない、私がちゃんとしっかりヒロシ様を正しい方へ導けていたら・・・っ!やだ、私、眼から水が・・・もうサラちゃん、魔法でいたずらしないでよ・・・私っ泣いてるみたいじゃない・・・サラちゃん、ヒロシ様・・・私は一体どうしましょう・・・
サラとユエ、ヒロシの距離はとても離れてしまった、とてもとても遠く離れた場所に閉ざされてしまった様にーーーーーーー
次回 第13話 三人の距離
作者
いや~実はね、こんなシリアスな悲しい展開なんて想像してなかったんですよねー・・・一体どこからこんな展開が出てきたのやら・・・元の案は二人の所に着いて、ヒロシがサラをかばってゲームオーバーになってしまって、ヒロシは生き返るけど三人にいざこざが起き距離が離れてしまうっていうまぁ結局悲しい展開なんですけどどうして悲しい感動的?な展開からサイコパス展開になってしまったのやら・・・次回は三人が元に戻れると良いですね・・・では次回もお楽しみにして下さい、最後にお楽しみ!ってなんか余韻をぶち壊す感じだったので作者のコメントの所に置きました、ではまた次回!
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