病室にてへの応援コメント
こういう哲学に片足を突っ込んだ内容は大好物です。
僕もよくぐるぐると答えのない問題を考えるのですが、アイデンティティの問題はほんとうにおもしろいですよね。
バックアップとしての陽司は陽司なのか。
スワンプマンや、どこでもドアに代表される意識の問題を克明に感じさせて、わくわくして読めました。そして、先に書かれてしまって少しくやしいです笑
作者からの返信
ありがとうございます!
書いている最中には考えていなかったのですが、確かに沼男の問題と同じですね(笑)
私自身は、スワンプマンは、誰にも観測されておらず、自分自身もそれに気づいていないので、同一人物として扱っても良い、と考えていました。ですから、陽司の場合、果たして本当に同一人物として扱って良いのか、迷ってしまいます。そこが面白いところだとも言えますね。
Askew様がもしもこういったテーマで執筆されたら、その作品を見てみたいです。
病室にてへの応援コメント
企画に参加してくださり、ありがとうございます!
生体バックアップサービスの説明が充実していて、テセウスの船を織り込むための下地として、よく作り込まれた設定だな~と思いました。
「なんであの日、僕を突き落としたの?」の答えは、もしかして……陽司は二人そろって死亡した後、「記憶がほんの数日抜ける」ことを利用して、何事も無かったように、告白前の関係を、元の友人関係を取り戻そうとしたのでは……と想像しました。結果としては、「僕」は死亡せず記憶が残ることになってしまったわけですが……!(見当違いの深読みだったらごめんなさい 笑)
「僕」視点としては、「もう元のようには戻れないと思った関係に、またこうして戻る事が出来る。それはこれ以上ない幸運な出来事」「僕は一生、この『陽司』と親友として付き合っていこう」と前向きな締めくくりになっていますね。その一方、読者目線としては、「自分の気持ちをもっと強固な檻の中に封じ込めてしまえば」とあるように、「僕」は今後一切想いを打ち明けるわけにはいかなくなってしまったのだなぁ……というバッドエンド的な見方もできます。「僕」視点と読者視点で見方が逆になっていて、そこでメリーバッドエンドが成立しているように思えます。
しっかりとSFの舞台を整えられ、その上で切ない人間模様が描かれていて、読み応えがあって楽しめた作品でした!
もしかして誤植かな……?と気付いた点があったので、一応お知らせです!
・「こまめにバックアップをとっていた【おかけ】だって」→【おかげ】
・内蔵→内臓 (2箇所)
作者からの返信
御覧頂き、ありがとうございます!
正に王子様の解釈された通りです。陽司の意図とは異なった結果になってしまいましたが、もしも二人とも亡くなっていたら、告白に関する記憶も無くなり、また同じ事を繰り返していたかもしれません。そう考えると、意図したよりも良い結果が出たのかな、と思います。
誤植の件、知らせて下さり、ありがとうございます!
すぐに訂正致しました。見直したつもりだったのですが、完全に見落としておりました……。本当にありがとうございます。
病室にてへの応援コメント
とても面白い内容で、考えさせられます。
続きがとっても気になりますね。