あの頃に戻りたい編
ああ、あの時は何て幸せだったのだろうか。
家があって、愛する妻と子が居て、
仕事があって…
仕事が嫌になってある女神に転生しないかと言われた俺は、その言葉を信じた結果
悪魔に転生した。
あの女神は、悪魔のボスサタンが化けたものだった。女神のフリをして俺を騙したのである。
そして、人間に戻る方法は知らないという。
俺は自分の生臭い臭いに耐えながら、深い洞窟の奥で、ただひたすら人間に戻りたいと思い続けている。
そして、そのまま、ずっとずっと洞窟から、人間達が暖かく過ごしているのを見続けている。
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