この作品が人類の未来の分岐点になってしまうかもしれないと思うと震えますねぇ……
人類は地球にとって微々たる存在でありますが、化学と言う名の兵器を舐めてはいけません……、そして人類には壊してしまったものを修復することもできないですねぇ……

企画に参加していただき、ありがとうございました！
最終的に、ライナス博士からひょろ長い生物たちへと視点が移り、彼らにとっては氷に覆い尽くされた地球は楽園であり、お話としてはハッピーエンドになっていますね。一方、ライナス博士の想定を遥かに超えた地球の凍結により結局人類は滅びてしまったというバッドエンドが読者に用意されていました(しかも、博士が誇らしく主張していた"子を残さない"という判断さえも、メインタイトルどおり徒花的なものでした)。メリーバッドエンドが成立しているように思います！
サブタイトルの「ライナスの方舟」も「ノアの方舟」を連想させ、センスあるネーミングだなぁと思いました。
丁寧に仕込みが施されているのに、手記の形で書かれていて軽快に読むことのできる素敵な作品でした。

面白かったです。
博士とほかの研究者の葛藤が……リアルに大学内の教授間抗争のような。