第6話
雨が降れば
過去を想い出さねばならなくなる
弱い自分をみつめ
傘がないことに気づくのだ
傘がない
傘がない
静かな雨や土砂降りから
守ってくれる傘がない
オレはずぶ濡れだ
身体はどんどん冷えていく
傘がない
傘がない
そうしてオレは
暗闇にとけこんでいく。
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