第30話:辰男の米国大学受験
辰男は、既に、カルルーチでは、学年トップの成績で、頑張って、夏休みも勉強、クラブ、ボランティア活動を積極的にしていた。更に、父にお願いして、英会話の力を上げるために、近くに住む、UCLAロサンゼルス校出身のアメリカの商社マンのトミーにを呼んで、英会話の特訓・TOEFLの模擬試験をお願いし、辰男、美恵子、貴子の3人一緒に、教えてもらった。
彼が、アメリカの大学は、1回の試験で合否を決めるのではなく、論文・作文、英語能力、クラブ活動、ボランティア活動、生徒会活動など、総合的に調べられるから、それら全ての総合力をつけるように日頃から、高校での授業、活動に積極的に取り組むようにと言った。
彼に受験の指導を依頼すると、辰男に、カリフォルニア大学・サンディエゴ・UCSDを受験するんだってと言い、合格のために協力すると、固い握手をしてくれた。そうして、勉強を続けていたときに、トミーが、辰男に、大学には行って、どんな勉強をして、どんな業種、会社に入りたいのかと聞くた。すると、ソフトウェアの勉強がしたい、そして、シリコンバレーの一流企業、グーグルとか、マイクロソフトなどをめざしたいと言うと、わかったと言い、それなら、カリフォルニア大学サンディゴとサンディエゴ州立大学、両方を受験する方法を教えると言った。
受験前に、カリフォルニア大学・サンディエゴとサンディエゴ州立大学に電話して学校訪問すると良いと言って、良かったら、一緒に行こうと言うので、父も一緒でも良いか聞くとOKと言い、出かける事にした。9月に、トミーにお願いして、サンディエゴ州立大学とカリフォルニア大学・サンディエゴの学校訪問の9月10日に予約を取ってもらった。
そうして、ニューヨーク経由でサンディエゴまで14時間かけて、到着して、身体を休めるために1泊して、レンタカーを借りて、朝8時に父の運転でサンディエゴ州立大学を午前中に訪問して、キャンパスを一通り回って、11時から受験担当官との面接をした。面接官が、日本からポルトガルに移住した理由なども聞き、最後に、何故、選んだかと聞かれ、「都会の忙しさがなく、おおらかなサンディエゴが気に入った」とい言うと、「面接官が笑いながら、合格するの祈ってるよ」と笑った。
その後、学食で昼食をとって、すぐに、カリフォルニア大学・サンディエゴに移動して、キャンパスを一通り回って、15時から受験担当官との面接をした。面接官が、なぜ、この大学を選んだのか聞かれ、「ソフトウェアの勉強がしたくて、卒業したら、グーグルに入社して、がっぽり稼ぐと言うと、面白い日本人だと言い、ジョークのセンスなら、合格だ」と、面接官が言った。もちろんジョークだがねと言い、合格、不合格を決めるのは、私じゃないよと笑い、「私だったら、絶対に合格させる」のにと言って、大笑いした。
全行程を終わり、トミーが、「そのジョークのセンスを忘れるな」と言い、「そういうのが、アメリカン人には受けるから、今後も、こう言う話を使え」と言った。そうして、2泊して、すぐに、ニューヨーク経由でリスボンに帰った。
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