第54話:ポルトガルの60日旅行1

 若者達が帰った翌日、ポルトの町中を歩いていると、 レロ・エ・イルマオンと言う名の本屋があり、素敵な店構えで入ろうとすると、入場料、3ユーロ、500円を取られる事がわかったが、向学のために見学する事にした。中に入ると、多くのお客さんで、ごった返して、写真を撮る、お客さんが多く、本を買う、客は少なかった。何となく、映画のハリーポッターの中に出てくる本屋さんのようなイメージで、特に天井のデザインがオシャレで、イギリスのガーディアン紙が選ぶ、世界の素敵な書店で第3位になった言うのが頷けた。


 その後、グレリゴス教会に入ったが、教会とは別にポルトのランドマーク的な存在のグレリゴスの塔もあり、塔は上に登る事もできた。上に登ると、ポルトの町の遠くの方まで見渡せて、空の青さと、建物のコントラストが素晴らしかった。特に、ポルト旧市街は、景観を守るために、高い建物が全然なく、ドウロ川がきれいに見える。毎日、お昼12時にパイプオルガンの生演奏が始まり、その音を聞くと感動した。教会の中は、とても豪華で広々して、でも厳粛な雰囲気もあり。とにかく美しい。


 次に立ち寄ったのがボルサ宮。商業組合の建物として1834年に建てられて、ごく最近まで証券取引所としてポルト経済の中心として使われていた様です。しかし、見学はガイドツアーのみで一般客は入れなかった。続いてドロウ川の周辺を散歩すると、多くのカフェが立ち並び、大勢のお客さんでにぎわっていた。ポルトと言えば、ドロウ川の景色が象徴的だ。カフェに立ち寄って、スイーツをいただいて、ポルトワインを飲むのが最高の楽しみなのは、どなたも同じと見えて、大勢のお客さんが、入っていた。食事は、日本人の口に合うものが多く、長期滞在しても、全く問題ないと感じた。


 明日は、ポルトからコインブラと古い学園都市へ行こうと言った。翌日も雨が降らなかったので、地下鉄で、コインブラ行きのバスの出発所でチケットを買い、10時に出て、11時半に、到着し、近くのカフェで食事をした。コインブラと言えばコインブラ大学。この大学は13世紀に設立されたポルトガルで最古の大学で欧州の中でも屈指の名門国立大学になっている。歴史ある大学は世界遺産に選ばれた。大学に通う学生だけではなく世界遺産を見学する旅行者も沢山訪れる人気の観光スポット。世界遺産コインブラ大学の建築美の中でも人気の名所になっているのが大学内にある「ジョアニナ図書館」。1724年に建てられた図書館は金泥細工という装飾が施されており、30万冊の蔵書が保管されている。


 世界遺産に選ばれる理由が良く分かる圧巻の建築で、この図書館が今でも機能している事に驚かされ2度驚いた。ただし、見学には入場チケットが必要となってる。続いて、マシャド・デ・カストロ国立博物館をたずねた。ここは、展示物以外にも様々な観光名所があり博物館の外観や中庭は素晴らしい、コインブラ大学からも近い。ポルトガルで最も重要なロマネスク様式の建築物と言われている「コインブラ旧大聖堂」は、コインブラがポルトガルの首都だった当時に初代ポルトガル王アフォンソ1世の時代に建設された歴史的にも重要な大聖堂で、建設当時から現在まで、ほぼそのままの状態で現在まで残る唯一のロマネスク建築として有名な観光名所。


 その次に1314年に聖女イザベル王妃によって建てられた「旧サンタクララ修道院」は、度重なるモンテゴ川の氾濫のため17世紀に、丘の上に場所を変えた。その後、洪水などで崩壊した旧サンタクララ修道院は20紀後半に発掘され約12年の修復を経て現在では一般に公開される様になった。コインブラを、1日で見て回ったが、有名な観光名所を全部、見て回るには、1-2泊しないと、回りきれないほどの観光地だった。その後、リスボンに戻った。

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