第51話:ポルトガル移住の今田さんと面会

 ポルトガルのビザは、条件に書いてある様に、非常に魅力的なビザであり、これを見た、佐藤和則、富田義秀、伊東慶子、清水克子は、ゴールデン・ビザが、欲しいと言った。そして佐藤君が、実は、私たちは、いくいくは、結婚したいと思っているので、2人で25万ユーロずつ出し合って、不動産を買って、友人達に、空いてる時に、部屋を貸し出す計画を立てていたので、非常に都合が良いと話していた。


 また、伊東慶子さんの父が以前、世話した、今田寛人さんが、ポルトガルの国営電話公社にいるので、相談できると話していた。この後、今田寛人さんに会い、不動産の話など、ポルトガルについて、聞くと言った。もし、良かったら、石津夫妻も同席したらいかがですかと、言われたので、一緒に行くことにした。タクシーで、リスボンのレストランへ着くと、今田夫妻が迎えてくれ、個室に案内された。


 そこで、伊東慶子さんが、最初、佐藤和則を、彼が、私のフィアンセで、近いうちに結婚する予定ですと紹介し、次に、富田義秀君と清水克子を紹介し、彼らも、近いうちに結婚する予定ですと紹介し、最後に、石津夫妻を紹介してくれた。今田寛人さんが、伊東慶子さんを見て、本当に美しいレディに育ったねと目を細めて、喜んだ。今田さんが、奥さんのエレナなさんを紹介してくれた。それによると、エレナさんは、今田さんが、通信の専門家として、NTTの国際協力で、ポルトガルの電話網を作るために、30年前に、赴任して仕事をし始めて、数年後、リスボン大学の工学部、電子工学科を卒業したエレナさんを指導し、仲良くなったそうだ。


 今田寛人さんは1950年2月10日生まれで、石津健之助と同じ年とわかり、

石津が、今田さんに、今、何に、一番興味をもっているのか聞くと、昨年、小型船舶1級免許をとって、クルーズに出るようになって、いずれは、カラマラン・クルーザーヨットを買いたいと話していた。石津も、日本で40ftのカタマラン・カラマラン・クルーザーヨットを友人から譲り受けて、仲間を集めて、会費制でクルーズに、出かけていると話すと、うらやましいといった。


 今田が、私も、買いたいが、中古でも20~30万ユーロするので、買えないと言い、彼の友人のヨットクラブの管理人の一人と2人で、ローンを組んで、買い、友人を探して、会費制で、レンタルして、ローンを返済していく計画を考えていると教えてくれた。石津が、私も、仲間入りしたいが、ポルトガルに移住する気はないし、あまり力になれないというと、今田さんが、毎年来て、私のカラマラン・クルーザーを借りてくれれば良いと言った。お酒も回ってきて、石津が、それなら、協力できると言った。


 すると、今田さんが、いずれは、リスボンから1500kmのバルセロナ、2000kmのマルセイユに、数日かけて、クルーズ旅行に行くのが夢だと言い、3人で、協力して、その夢を実現したいと、盛り上がった。石津が、計画が立ったら、是非、連絡してくださいと、、何としてもこの計画を実現しようと、2人で、真剣に話し、固い握手をした。その後、飲んで、食べて、歓談していると、今田さんの奥さんのエレナさんが、流暢な日本語で、話しに加わってきた。


 そのうち、男性は、不動産の話になり、女性達は、女子会の話で、恋、結婚、彼氏の話題で盛り上がった。不動産は、外人に売る物件は、3-5割、高いと言い。50万ユーロなら、大きな家か、マンションなら2室、買えると話した。不動産買う事が決まったら、一緒に見てあげると言ってくれた。ポルトガルは、スペインと違って、ラテンと言っても、血の気の多い人は、少なく、純朴な人が多いと話し、ファドは、日本の演歌の様なもので、親しみやすい、また、魚料理が多く、日本人の口にあって、値段も安く、住みやすいところだと話してくれた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る