第22話:奥さんの海外旅行同行、看護婦業1

 幸いにも、風邪も引かずに、1ケ月を過ごすことができた。1日2回の温泉に

入るのが、元気のもとかも知れないと、石津健之助は、勝手に、納得していた。

 今年は、全く雪が降らずに太陽が上がると、部屋は、暖房いらずで、暖かい。

 奥さんが帰ってきて、熱海の寿司屋に行って、日本の食事は最高だと、しみじみ

言った。グアムは、パサパサのパンや、おにぎりも、かたくて、お米が、美味しく

なくて、困ったと話した。今年の1997年3月10日-4月10日にラスベガス

のツアーも来て欲しいと旅行会社に依頼されたらしく、仕事は、暇な看護婦の仕事

で、非常に楽だと笑いながら言った。今年もラスベガスに行くつもりなので宜しく

と、奥さんが言うと、ご自由にどうぞと言った。そこで、翌日、東京の旅行会社に、ラスベガス旅行の仕事を引き受けると連絡した。


 あっという間に、1997年3月10日なり、昼過ぎに、熱海を出て行った。

 ラスベガスは、トレジャーアイランドホテルとトロピカーナホテルに宿泊する事

になっていた。成田を出発して、ロサンゼルス空港について乗り換えるのに、移動

するのにバスに乗って、移動したが、とても、英語が上手ではないと、道がわから

なくて、難しいだろうと感じた。また、日本の航空会社の様に、職員が全員、愛想

が良いわけはなく、アジア人、黒人に対する対応と、白人との対応に違いがあるのが気になって仕方がなかった。


 ロサンゼルスから、1時間ほどでラスベガスへ着くが、手荷物検査などで時間が

かかり、乗り換えるので2~3時間もかかり、車で3時間半で着くのと、ほぼ同じ

時間がかかる様だ。実際に飛行機に乗ってみると、上空から砂漠のような大地を見

て、面白い景色で楽しかったが、あっという間にラスベガス空港へ到着し、そこで

の審査は、早く済んで、航空会社の関係者が、空港に来ていて、旅行会社の現地事

務所に連れて行かれて、病院の場所や、以前には、どんな症状の患者さんがいたの

かなどの説明を聞いた。意外に多いのが、プール、ゴルフでの怪我と、交通事故が

多いのに、驚いた。また、ラスベガス特有なのが、寝不足による、高血圧の悪化など、体調不良が多く、それには、寝ることが一番の薬だと説明してくれるのを聞いて、石津三千子は、思わず笑ってしまった。


 一通りの説明を終えて、連絡用の携帯電話を渡されて、トレジャーアイランド

ホテルに送ってもらい、早めに、床に入った。翌日、朝食をとりに、通りのむかい

のベネシアンのピザ屋に、行くと、チーズののったピザが絶品で、毎朝、行く様に

なった。昼は、近くのホテル、ミラージュ、ハラーズ、デニーズ、ファッション・

ショーモールのレストラン、中華料理が恋しくなるとパンダ・エクスプレスの中華3

点盛りを食べた。


 またファッションショーモールの店の前のクオーターズで、ショー、ミュージカ

ルのディスカウント・チケット、半額、または、それ以下で販売しているチケット

を買って、ミュージカルや有名な歌手の歌謡ショーを見たりした。ディスカウント

チケットと言っても、多少、席が、見にくい程度で、25ドルで、ショーを見られ

るのは、驚くほど安いと感じた。シルクドソレイユのオー、美女と野獣・・・。

 但し、仕事の条件で、ラスベガスのストリップ大通りから離れ手は行けないと

書いてあり、北は、サーカス・サーカス、南は、マンダレイ・ベイまでの間にいて

欲しいと書いてあった。

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