第6話タクティクス・ミッション

・・・・・・・


「キャプテン・トリン」

「広域レーダーに熱源を感知していますが」

「識別ビーコンが出ていません」

「不可侵性が認められます」


「惑星ドーターからつけて来たわね・・・」

「シャムロッド、マルさんを見ていてください」


「あ、おねーさま。いいんですか?」

「あたしがマルさんを取っちゃいますよ?」


ガバッ・・・ツカツカツカ・・・


「フフン、お子ちゃまのあなたではマルさんとの相性は」

「私の演算チップの計算では、3%でした!」


「キャッはっはははは!」

「おねーさま、フルくさ~い!化石の人ですかあ?」


「!」


ブンッ!


メキャッ!!


「お、おねーさまの右コークスクリュー・ステキ・・・」

「人間だったら死んでるわ・・・」

「あたしはびくともしないけど・・・」


「キャプテン・トリン!遊んでる有余はありません!」


「あ、すみませんポセイドン!」

「戦闘態勢に移行して下さい」

「ジャミング弾を発射、ステルスを展開して出力全開で加速」

「逃げますよ!」


「了解しましたキャプテン・トリン」


「何考えてんの?おねーさま」

「あんな奴ら、素粒子魚雷でもぶっ放せばビビって逃げますよ?」


「シャムロッド!」

「この船の責任者は私です、私の戦術に文句を言わない!」


「あーあ、つまんないの。ささマルさん」

「あんな暴力女は無視して、あたしとランチでも食べましょうね」


「!!!」

「あんた、いつか解体してやるわよ?」


「キャプテン!相手がくっついて来ます。逃げ切れません」


「ステルスを解除」

「素粒子魚雷の後部発射管、全部オープン!」

「誘導効率を出来るだけチャージして下さい!」


「了解しました!」


「敵の船籍が判明しました、未登録の船体です」

「タイプは中型ですが、戦力は不明です」

「明らかにヤミの者ですね」


「撃ってきました!」

「光学レーザー帯、6本です!誘導性なし」

「簡単にかわせます!」


「頼むわよ!敵もチャージしてるはずだから」

「先に撃たせます」


「軌道修正がかかります、揺れますよ!」

「敵が電子魚雷を発射しました!4発」


「やった!」

「チャフミサイル、後部に発射!」

「今すぐに船体前部ノズル逆噴射をかけて!」


「了解!」


「電子魚雷が全弾あさっての方向ににそれてゆきます!」

「チャージ効率規定値に達しました」


「全弾発射あっ!!」


バシュバシュバシュッ・・・・


・・・・・・


「敵が軌道を変えましたが、もう間に合わない!」

「素粒子魚雷6発全弾命中しました!」

「レーダーから反応が消えました・・・」


「・・・・・」

「・・・ちょっとやり過ぎじゃない?」


「キャプテン・トリン。やはりあなたは女の子ですね・・・」


「すみません、ミスター・ポセイドン」


「ポセイドン、私はマルさんを見に行きます」

「あとは頼みますよ?」


「・・・・・ワタクシは修羅場は見たくありません」


・・・・・・・


「!」


「シャムロッド!」

「マルさんから離れなさい!」

「マザー・レインにチクリますよ?」


「ちっ!」


・・・・・・


「マルさん。どうですか?宇宙の旅は?」


「トリンさん、あなたは伝説の擬人だそうですね」

「シャムロッドさんがいつも自慢してますよ?」


「!」

「そ、そうなの?」


「あなたほどの擬人はもう製造できないでしょうって」

「あなたの母星「チーズ」では有名らしいですよ?」


かああああ・・・


「トリンさん・・・」


「トリンと呼んで下さい・・・」


ビィイイイイイイッ!!


「あーっもう!」

「ポセイドン!こんな時はアラート鳴らさない!!」


「キャプテン・トリン、お楽しみのところスミマセンが」


「何なのいったい?」


「母星の大気圏に突入しましたが・・・」

「早速お出迎えが来ましたよ?」


「迎撃戦闘機が10機こっちに来ます」

「どうしましょうか?」


「・・・・・」

「まかせます・・・」

「あなたの好きにして下さい」


「レーダーミサイルが30発こっちに来ますが」

「迎撃レーザーを使いましょうか?」


「まかせます・・・」

「私はマルさんの相手で手がふさがっていますから」

「それから、このモニターシステムは私が管理しますからね?」


「了解しました!キャプテン!」


・・・・・・・・


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