作詩歌の綴り方

朶骸なくす

さよなら道路

よく行く高速道路 何号線

今日はどこまで行くかい

なんて耳元で囁いた


降り方なんて知らないです

どうしよう なんて顔をして

どこでも行くよ

なんて隣に言った


いけないイケナイ

どこにもいけない

知っていたけど知らないふりして

知らないけれど知っていたのは

どこにもいけない 知らない 悲しい

道草もできなくて


さよなら道路 何号線

高速道路は行き止まり

ブレーキ踏んで赤信号


止まり方なんて知らないです

どうしよう なんて嘘ついて

どこでも行くよ

なんて隣に嘘つく


いきたいイキタイ

どこかにいきたい

知りたいのに意気地なしだし

知ったからとしてなんなのさ

どこにもいけない 愛して 欲しいと

駐車禁止の道路脇


中途半端でしょ 酷いでしょ

自己嫌悪の塊だって知っている

知らないふりをしながら

正体を知れないから 目隠ししてさ

悲しい 悲しい 他人事

欲張り上手になりたいな


好きだ好きだ

叫んでしまいたい

恋も愛も知っているの

さよなら、またね、別れてね

いらない言葉ばかりでやんなるの

どこにもいけない 一人で 叫んで

密閉車内の炭が匂う

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