昨日のこと(1)

 それは、昨日のことでした。


 私は疲れていました。もうこれでもかってほど疲れていたのだと思います。土日はがっつり用事がありまして。人としゃべる機会も多い場でして、かつある程度論理的な議論的なことも求められていたので、いつも通りべらべらとその場ではしゃべってしまって、そしていつも通りあとでいろいろ考え込んでひとりでいろいろどうしようもないことを悩み続けてしまう、みたいな感じでした。

 帰ったら夫に愚痴ろうかなと思いつつも、まあやめとこうと思いました。家で愚痴を言うのは、たまにはいいかもしれませんが、やっぱりあんまり気楽にやるとよくないと私は思っているのですね。

 おうちはいまの私にとっては夫と心地よく過ごして、元気をもらう場。そしてそれは夫もある程度おんなじことだと思います。私が愚痴ったらそれは私だけの時間になってしまうじゃないですか、つまり意味としては。それにその愚痴の内容ってけっきょくのところ私が背負うべきことだったりもしました。だから、愚痴そのものを言ってすっきりするのではなく、晩ごはんはお肉をふたりでゆっくり食べることになっていましたし、それで元気になろうって。思っていたのです。

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