第7話 ハッピー 再婚!

Eさんは、100kgを優に超える大きな男性だ。

その後ろに小さな40kgもなかろう小柄でちっちゃな奥様。

お二人は、再婚同士。

お互いに男の子の連れ子がいた。

再婚当時、旦那様の連れ子は中学生。

反抗期真っ只中。

お母さんと呼ぶことなどないし、食事も一緒にしなかったそうだ。

毎朝、奥様が作ったお弁当を鷲掴みにして登校する。

美味しかったとか、ありがとうとか言うことはない。

一方で、奥様の連れ子も男の子。

急に兄弟になることもままならない。

お姑さんも同居だ。

夜中は、旦那様が対応。

難しい中でもやって来られたのは、旦那様の優しさだったと奥様。

「何でも受け止めてくれるのよ。色々やってくれるって訳じゃないけど。安心出来るっていうか。私の子にも父親として接してくれたし。」

口もきかなかった連れ子。

やがて進学し、就職し、結婚が決まった時、

「お母さん、ありがとう。」

と初めて言ってくれたそう。

「何よりも嬉しかった。お母さんて。」

その目には、熱い思いが光っていた。

その横で、大きな笑顔のEさん。

「辛いこともいっぱいあったけど、最初の結婚に比べたら、とってもハッピーよ。」

かわいい奥様だ。

共働きで、あるスポーツ協会のお世話をずっとされている。

地域の子供たちのお世話もされて、忙しいお二人。

でも、常に二人三脚だ。

気晴らしにカラオケを歌いに来られる。

歌が好きで歌っている奥様を優しく見守るEさん。

他のお店の常連だったが、そのお店が当然閉店して、うちに来られるようになった。

お二人を見ていると、再婚っていいんだなと思える。

身体だけでなく、人間が大きいEさん。

喧嘩をすることもないそうだ。

多分、奥様の意見に旦那様が反論されないからだろう。

それが上手くいく秘訣。

再婚でなくとも。

羨ましい限りだ。

ーハッピーな再婚

そう上手くはいかないかも知れないが、Eさん夫妻を見てると、

再婚してもいいかなと思ってしまう。

再婚が必ずしもハッピーだとは限らない。

しかし、最初の結婚がハッピーだとも限らない。

2回目で運命の人に出会えることもあるだろうし、

お互いの経験が、思いやりのある関係になる。

お孫さんに囲まれて、よりハッピーな老後を過ごされるだろう。

ちなみに、奥様の方が年上。


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