バブル時代へGO! 証券会社の舞台裏へようこそ!
胡志明(ホーチミン)
第1話 はじめに
私は昭和61年に大学を卒業して、当時四大証券といわれた大手証券会社に就職し、時代はまさに日本国中がいわゆるバブルと呼ばれる真っ只中を証券業務に従事していました。
今、まさに平成が終わろうとしており、あの絶対的信頼を誇った銀行でさえ倒産を余儀なくされる原因のバブルを作った張本人である、金融、不動産、建設業界の当時のデタラメな実態を一部でも現代の投資家に知ってもらうのが私の責務と考えております。
その中のお伝えできるのは私の体験した証券業界のみではありますが、それを知ってもらう事により他の業界も推し量っていただけると確信しております。
記述中、専門用語もでてきますが、できるだけ注釈入りで分かりやすく書くつもりですのでご理解ください。
ご用とお急ぎでない方はごゆっくり読んでみてください。
現在の常識では考えられないことばかりが出てきます!
心の準備はよろしいですか?
さあそれではバブル時代へGO!!
登場人物紹介
三田支店長・・・通称「赤鬼」口より先にすぐ手が出る。
森本課長・・・仕事熱心だが、なかなかの部下思い。支店長と営業マンの防波堤役。
磯崎課長・・・体育会系 特技 裸踊り。
大久保代理・・・ファンキーな昔流の「株屋」あまり細かいことに捉われないタイプ、天衣無縫型
大溝代理・・・新人を狙うオールドミス
小村主任・・・レディーさんを束ねる女ボス
太田・・・入社3年目 この物語の主人公。営業二課の配属 宗教法人が得意
藤原・・・今年配属の新人 チョンボの達人。一触即発型 何が出るかわからないビックリ箱
井崎ちやん・・・太田のお気に入りレディーさん
※
本作は1998年に「日刊現代」の掲載後、2000年に情報センター出版から「証券マン社外秘日誌」として出版されています。
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