第13話
☆
私は……思い出す。
あの、悲しい日のことを。
あの日、私は夢を失った。
悲しかった。
絶望という言葉の本当の意味を初めて感じた。
夢が私を私にしてくれた。
いつも夢を見ていた。
夢を見ることが私の全てだった。
それなのに私はもう夢を見ることができない。
悲しかった。
どうしようもなく悲しかった。
私の中は悲しいという言葉だけに埋め尽くされていた。
だから私は夢を失ったこの世界に、新たな夢を求めた。
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