その4 私のこと……
……調査の休憩に食べるじゃぱりまんラムネ味は本当においしいです。
爽快感が疲れた身体に染みます。
「センちゃんはまたラムネ味なんだね」
「はい」
ラムネ味は本当にヤミツキになります。
「センちゃんはラムネ味が好きなの?」
「当然ですよ」
「……じゃぱりまんは好き?」
「まあ、じゃぱりまんも好きです」
「……私のこと、好き?」
……はい?
「アルマーさん、今はその話、関係ないのでは……。」
「嫌いなの?」
「いえ、嫌いってわけでもないのですが……」
1番困る質問です。
「好き」でも「好き」と堂々と言う勇気はあまりないのに、「好きじゃない」って言ったら回答が「嫌い」になってしまう、もどかしい質問。
この場合「普通」と言うのが良い回答なのでしょうけど、言われた側はなんとなく傷ついてしまいます。
「……えっと」
「そろそろそういうこと聞かないとダブルスフィアも勤まんないよ、全く~。」
全く~、じゃないですよ!
全く!
「……ああ!もう!好き、ですよ!」
「本当~!?やったぁ!今すごい嬉しいよー!やっぱり相棒がセンちゃんで良かったー!」
……それは本当はこっちのセリフなのに。
私とは正反対だけど、アルマーさんが相棒で良かった。
でも、オオセンザンコウに語る言葉はないので。
「わっ。
……最近ハグが多いね。嬉しー!」
行動で、私の想いも伝えます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます