想いで

杏璃

第一話 不安~大翔~

どれだれ声を大きくしたって、手を伸ばしたって、届くはずもないこのこの想い。

そう思うしかないと思ってた。

めっちゃ時間かかったけどそれは違うんだって俺はお前のおかげで気づけたよ。



俺、大津貝大翔おおつがいひろととは双子の弟、りんとしげさんのさんの三人で暮らしている。


 


 「おい!大翔起きなさい。」

 「なんだょー、しげさん」

 「学校だろ!」

 「禀はもう起きてるぞ」


 俺はかなり荒れているらしい?でも、禀は俺の後ろを付いてきてるだけ。だが、俺たち兄弟は学校では手がつけられないと噂が広がっている。

 

だからか、最近俺らに絡んでくるやつが増えた気がする。

まぁ、一瞬で殺れるがしつこい。あまりにのしつこさに一度本気で殺りそうになってしまった。そんな時俺を止めてくれるのはいつも優真だ。


 「ねぇ!大翔やめてあげたら?そつらが悪いけど大翔そいつら本気で死んじゃう。」

 「えっ?あっー!あぁ!おめぇら、もー、絡んでくんなぁ!今日は優真が居たから、優真に感謝しろよ!次はねぇーと思え」

 「マジでやばいときは禀も大翔との事とめるんだよ!」

 「ぅ、うん、ゆーヒロ兄とめてくれてありがとう・・・」

 「いや、そんなたいしたことしてないよ///」


 こいつは辻村優真つじむらゆうむ 

 優真は俺の唯一の親友だ。

 俺は、そんな親友が好きだったりする。

男同士ってのはわかってたんだ。でも、この気持ちはもう、どうにもなんねぇ。 

 嫌われたくないから優真には言わないつもりでいる。


 「優真、まだ授業中だろこんな所いていいのか?」

 「う、うん、今、世界史で昨日塾でやったところだったから」

 「そぉか!なら、いいわ!」

 「うん!」

 「そーだ、優真今日家来るか?明日休みだろ!」

 「行ってもいいけど、しげさんはいいの?」

 「いいと思うけど」

 禀が静かに答えた。

 「なら、行くよ」

 「おう!6時30分に迎えにいくからな!」

 「いいよ、迎えなんて!ぼく」


 は?おい!お前は可愛いんだから、誰かに連れ去られたらどうすんだ!


 「いいから!6時30分にお前の家にいくからな!準備しとけよ!」

 「う、わ、わかったよ・・・大翔」

 「じゃな!」

 「うん、ばいばい!」


 俺たちと優真は一旦家に帰る事にした。

 その帰りみち


 「ヒロ兄さっきのいくらなんでも強引すぎ、優真困ってたじゃん!」

 「えっ!?そーか?」


 禀は俺が優真の事を好きなのを知ってる

 と言うより、ばれたのだ。

 「ヒロ兄、優真のこと好きだろ!」

 そんな一言でばれた。そんな態度に出してるつもりはなかったが、めっちゃ出てるらしい。

まぁ、ばれたのは仕方ないので、色々と相談にのってもらってる。


 「うん。と言うより優真は男だよ!ヒロ兄とあと一人以外優真のことは狙ってないよ。」

 「あ?禀?あと一人?それってだれだよ!同じ学校かよ!」

 「恋のライバルは自分で見つけて。多分そのうち相手から出てくると思うけど。」

 「な、なんだよそれ!」

 「まぁ、いいからヒロ兄に家帰ろ!優真のことも迎えに行かなきゃないんでしょ!」

 「うん」


 家に入ろうとすると禀が

 「ヒロ兄先に入ってていいよ」

 「お、おう?」


そんな事を言われると余計に気になる人間の心理を恨みたいが、大事な弟なのだ!だから、弟に何かあったらたいへんだから、覗くんだ!


 「おい!でてこい! 杏侍」

 「おー!禀くぅん」


 う、あっ、あいつは隣のクラスのたしか横浜よこはま 杏侍

 あいつ嫌いなんだよなぁー!めっちゃチラチラしてるし!優真にベタベタするし!

 ん?それよりなんで、あいつが禀と?


 「杏侍!お前!帰れ!ヒロ兄に見つかったら殺られるぞ!」

 「えっ!?なんでよー!大翔くんが怒るの?」

 「そーだよ!お前優真のこと好きなんだろ!」

 「うん!もちろん!あんなに可愛い男子いないからねぇー」

 「だから、ヒロ兄に殺られるんだよ!」

 「えー!大翔くん、ノンケじゃねぇーの?」

 「そうだよ!こっちがわの人間なんだよ!」


 珍しいなぁ、禀がそんなに気を荒げるなんてそんなに怒ることないのに


 「えっ!?大翔くん女の子とばっかり遊んでるじゃん!」

 「杏侍お前!本当に帰れ!ヒロ兄のことなんもー知らねぇのな!恋のライバルのことはちゃんと知らねぇと後で痛い目みるよ!」

 「そんなに怒らないでぇーよ禀た~ん」


 ん?恋のライバル?何いってんだ、禀のやつ!


 「怒ってない!お前まじで帰んねぇーとヒロ兄出てくる」

 「なに?優真くんに嫉妬?俺が禀をあんまりかまってやれねぇーから」


      『チュッ』


 えっ!?今、あいつ!!!り、禀のおデコにき、き、キスしやがった!

 なにもなかったこたにして早く準備して優真の迎えに行こう。


 「杏侍!やめろ!お前の好きなのは優真だろ」 

 「そーだょー!けど、禀くんも可愛くて好きだよー!」

 「嘘つくな!俺がそいうの嫌いなの知ってるだろ!」

 「うん!知ってるよ!けど、禀くんのこと好きなのは本当だから!じゃー!僕帰るね。」


 

 禀おせぇな、早くしねぇと俺だけで優真の迎えに行くぞ!

 けど、禀に合ってちゃんと話せる自信がねぇ! 

 よし!整理するために一人で迎えに行こう。


 「しげさーん!おれ優真迎えに行ってくる。」

 「おう!禀は連れて行かないの?」

 「うん!なんか忙しそうだったから」

 「そーか!気を付けてな!」

 「うん!しげんは夕飯の準備よろしくね」

 「まかせておけ!」


 とは言ったものの本当に禀を誘わなくていいなか?


 「しげさーんただいまー!」


 う、禀バッドタイミング玄関でばったりあってしまった。


 「禀おかえり!遅かったな。俺今から優真の所行ってくるわ!」

 「ヒロ兄優真の所行くの?早くない?俺付いてかなくていい?」

 「ちょっとコンビニよりたくてさー!あっ!一人で行ってくるわ!」

 「そっか!行ってらっしゃい」


 う、うゎー気まずかった。

 よし!考えるのは辞めよう!

  俺も優真との関係ちゃんと考えねぇとなぁー!


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