第三百二話 初と淀子、冬の準備をする その一


「買い物行くわよ」

 

 嫌です。

 

「行くわ

 

 嫌です。

 

「殺すよ」

 

 はい。

 こういうくだり何回やるんだよ。

 作者もこれ入力する時十秒もかかってないし。

 

「流石に慣れ過ぎじゃない?」

 

 お前のせいでな。

 

「良いから行くわよ」

「はい……」

 

※※※

 

 数分後。私と姉さんはデパートに到着した。

 江代はいない。既に母親と買い物に出かけたらしい。

 

「ばったり遭遇とかないよな?」

「ないわよ。ここ母さん知らない筈だし」

 

 お前が言うとフラグにしかならない。

 

「その時はその時よ」

「んで、何買うんだ?」

「そうね、服買おうかしら。そろそろ衣替えの季節

 

 もう過ぎたよ衣替え。今十一月だぞ。

 

「あれ、まだ九月のつもり

「それ作者がこれ書いてる時の時間な」

「なのよね。だから最新の情報とはズレが発生しやすいのよ」

 

 あ、てかよく見たら姉さんまだ半袖。

 

「寒くねえの?」

「……大丈夫よ」

「一瞬震えただろ絶対寒いんだ」

「う、うるさいわね」

 

 これもしかしたら爆弾とかじゃなくて、凍らせたら殺せるんじゃねえか?

 

「そんな事しようとしたら、やられる前に腕へし折るわ」

「はい……」

 

 やっぱりダメなんだ。弱点見つかって良かった。

 

※※※

 

 そのまま服屋へ。

 

「私もコートとか買うか」

「そういえば初って、前に冬服のイラスト描いてもらった事あるんだっけ?」

「おう。あるぞ」

「……私も描いてもらおうかしら」

 

 最近作者が全裸のお前を友達に描いてもらったらしいけどな。

 

「ふーん」

「何故に無反応?」

「だって作者でしょ? あの変態なら普通にそういうの頼みそう」

 

 勝手に人を変態にしないでくれ。By作者

 

「事実じゃん」

 

 男子なら普通の性欲だボケ。By作者

 

「てかそんなに私の裸見たいの?」

 

 み、見たくねーよ! By作者

 

「顔真っ赤ね~」

 

 姉さん作者をからかうの上手いな。

 

 上手いなじゃなくて、止めさせて。By作者

 

「断る」

 

 ……。By作者

 

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