第二百十一話 五章反省会兼アイドル大会打ち上げ


 正子達と別れ、私達はそのまま焼肉屋に向かい。

 打ち上げが始まった。

 

「かんぱ~い!」

 

 取り敢えずオレンジジュースを飲み干す。

 

「取り敢えず色々あったけど、五章も終わりよ」

「今回の長編が一番長かったよな……」

「私もこれメインで五章やるなんて思ってなかったわ。てか最近この小説……一話で完結してる話の方が少ない気がするわ」

「それな」

 

 姉さんは肉を頬張る。

 

「てか……他が下手過ぎて緊張感無かったわね」

「それな」

 

 姉さんは肉を頬張る。

 

「せっかくのアイドル編なのに、正子が喋ってる場面しかシリアスっぽい演出ないしね」

「それな」

 

 姉さんは肉を頬張る。

 

「あーあ、いきなり現れた正子達のチームに一位取られたし、最悪ね~」

「それな」

 

 姉さんは肉を頬張る。

 

「おい」

「何よ」

「おめえそれわざとやってんのか?」

「?」

 

 姉さんは肉をほおば

 

「ってんじゃねえよ! さっきから肉ばっか喰いやがって!」

「バレた?」

「さっきから地の文『肉を頬張る』ばっかだっただろうが……」

 

 今度は私が肉を頬張る。

 

「……!」

「そんな顔しても私のはやらんぞ」

 

※※※

 

「六章からまた学校ね~……」

「ふっ、また地獄の日々がやってくるのか」

 

 私はお前らと過ごす時間が減ってよかったと思うけどな。

 

「てかお前ら……夏休みの宿題はやってんのか?」

 

「「……」」

 

 やってないんかい!

 

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