第百七十七話 アイドル大会編 その三


 そのままチーム紹介が終わり。

 

「はあ……疲れたあ」

 

 私は楽屋で伸びていた。

 正直言うと、あの空気には慣れない。

 卒業式くらいでしか、ステージ上に上がるなんて無かったしな……。

 

「てか私達褒められるような事あまりしていないしね」

「お前はもう少し頑張っても良いんじゃない?」

「これから一億カツアゲを」

 

 そういうことじゃねえよ。

 

「大体褒められることちゃうやろ」

 

※※※

 

 こんこん……。

 

「なんだろ……?」

「これは敵チームね」

 

 カチャ。

 

「Queen&Princessですね。こんにちは」

「姉さん、お前フラグに対する察し凄いな」

「な〇う版も含めて何年ギャグキャラやってると思ってんのよ」

 

 そうでしたね。

 

「そしてお前は?」

「私はBandGirlsのリーダー、シマです」

 

 バンドガールズ?

 バンドグループがアイドル大会?

 

「規定によると、パフォーマンスは各々の自由とされているから、バンドもOKらしいわよ」

 

 ま、まじか。

 

「ふっ、バン〇リのパロか何か?」

「いやあんなキャラ見た事ないわよ」

 

 また微妙なの出してきたな……。

 

「先に言いますが、負けるつもりはありません」

「奇遇ね。当たり前だけど私もよ」

 

 姉さんがシリアス調に話してる……。

 

「今日は嵐か?」

「ふっ、そのようだな」

 

「また会いましょう……では」

「……」

 

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