あと5分

「よく聞けよ。さっきすれ違った女のカバンには、小さいプラスチック爆弾が入ってる。そして、あの女の向かう先には、保育園がある。もうわかるだろ、子どもを救いたかったら、今すぐあの女を止めるんだ!」

 彼はそう言うと、長い前髪をかきあげた。

「頼むぜ親父」

 彼の顔は醜い火傷痕で覆われていた

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