第35話 戦闘龍グレン②
グレンが帝国軍城門守備兵との戦闘状態に入った。
皆一様にグレンを討とうと、死に物狂いで向かって来る敵を、グレンは左腕に構えた斧で一方的に切り続ける。
戦闘開始の僅かな時間で、グレンの周囲は血の海になった。
グレンが切った敵は、うめき声すら出さない。
全員が即死している。
赤い隊旗をさらに紅く染め上げる、その苛烈かつ無慈悲な戦い振りから、いつしか
彼は‘戦闘龍’と呼ばれるようになる。
「囲え!囲い殺せェ!」
「口だけ動かさんでさっさと殺れや!」
「ぼばっ!」
「邪魔じゃボケェ!」
「あぐっ!」
「くたばれやァ!!」
「げごっ!」
指示を出している兵を、集中的に狙い打ちするグレン隊の隊員達。
グレンに付いて先陣を切った者は200人程度だが、十倍近い敵を前にしても全く引けを取らない。
恐ろしい程の練度である。
「はっはっァ!隊長!いい感じっスねェ!」
「カイザー!油断しねぇで切りまくれ!ヴォルゲンが来たら一気に締めに掛かるぞ!」
「ウス!」
さて、グレンの反対側に切り込むアイラはどうなっているのだろうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます