発狂日記 2019/2/24
気がつきたく無いことに気がついてしまった
私は女性が好き。性的な意味じゃあなくて一緒にいて話しやすいし楽しいし煩わしく無いから。男の人は好きじゃあない。大きい怖い面倒だから。少し男性恐怖症?拒絶症?なのかと思ってた。
ずっとそう思ってたけど違った。自分から目をそらしていただけだった。
私は小学校、中学校にイジメを受けていた。まあ幼稚に扱いが雑って言うか、無視したり格下の扱いをして良いものみたいに見られて過ごしていた。
当時の私は女の子がする遊びが苦手だった。おままごととかお人形遊びとか、あとピンク色のものとかとにかく女の子らしいものが嫌いだった。お人形より車、折り紙より工作、おままごとより戦隊モノごっこ、魔法少女より仮面ライダー。そんな子供だった。よく考えれば性同一性障害だったのかもしれない。よくわかんないけど。真面目に自分を男の子だと思ってたし男のブツがついてないのも何かの間違いだとずっと思っていたし。いや本当かどうかはわからんけど。
そういうこともあって、遊ぶときは女の子と遊ぶより男の子と遊ぶ方が多かった。当然マセている女の子の中には気にくわないと思う子もいる。
わざと聞こえるような悪口。故意に省かれる。無視をする。そんなのが日常茶飯事だったし、辛うじて仲が良かった子もいたけど、それも本当に仲が良かったのかも疑問だ。
悪口の中には「男好き」って言葉もよく聞こえてきた。
こんな環境の中よく不登校にならなかったなって思う。そんな小学校6年間だった。
中学は仲がいい子もいないが隣の小学校の子たちと同じ中学になったこともあって、少し胸を張って歩くようになった。幼稚なイジメは少しマシになったがまあそれだけだ。
中学2年までそんな感じだった。
中3になってから少し状況は変わった。
表立って私をイジメていた首班にイジメの矛先が向いたのだ。スクールカースト最上位の子に目をつけられたとも言う。そこから手のひらを返したように周りの子たちが私に話しかけたり構うようになった。正直気持ちが悪くて吐きそうになった。
大丈夫?って声をかけてきた子。私知ってるよ。あなた私のことキモイとか男好きって言ってたでしょ。
笑いかけてくる子。私覚えてるよ。あなたさんざん私のこと無視したり指差して笑ってたよね。
気持ちが悪い。この時には私は「女の子を敵に回す」ということがわかってしまっていた。
高校になればバラバラの場所に行く。だいたい似たような高校に行くのも知っている。そこに行ってしまえば今と変わらない環境だ。なら私はだれも私をしらないところに行く。
そうして私はほとんどの人が選ばない遠い高校に入学した。
私は軽い高校デビューをした。
共学だったが女の子が少なく友人になるには時間がかからなかった。逆に男の子とは必要最低限話さないようにした。
私が出した辛い目に遭わない方法とは「男の子と関わらない」こと。そうすれば悪いようにはならなかった。つまりライバルだと思われないから蹴落そうとするようなことが起きない。つまりイジメられないだろう。そう思った。
ある意味それは正解だったが、同時に色々なものから逃げたことにもなる。だって高校生活はある程度平和で平穏だったから。そうすればイジメられないで済んだから。そしてそれを正当化するために、いつからか私は「男嫌い」だと思い込むようにして社会人になった。どうしてそう思うようになったのか、そのきっかけは小中学校の記憶と共に心の奥底の手が届かないところに封印された。
記憶の蓋を開けることになったきっかけは、私が恋人を作りたいと思ったからだ。
パワハラからのメンタル・ブレイクで精神が不安定な状況が続き疲弊している私に友人が言ったのだ。側で支えてくれる人を作った方が良いと。
恋人が欲しい。けれど異性とどう仲良くなれば良いのかわからない。下手な男性より私の方がイケメンだし男前だし、女々しい人は好きじゃあ無いと言う理想の高さからかなり難しいし、いっそ同性の恋人作る方が早いのでは?とすら思っていた時だ。会社の同期に飲み会に誘われた。
今までの活動から女性ばかりと行動していたためか、同期の飲み会と聞いて、誘ってくれたのも女の子とあって、同期の女子会だと思っていた。もちろん私は張り切っていつものデート(※女の子と二人で遊んだり女の子だらけで遊ぶ時は私がエスコート役とかするので遊ぶことをデートと呼んでいる)用の装いで行ったら男の子たちとの2vs2で心身焦った。可愛い子に誘われたことに浮かれて参加者の名前よく確認してなかったんだ……。
あまりにも張り切ってメイクとかしたからすごく不安になった。男子くるから張り切ってるのかなって思われたらどうしようとかそんな風に。
何事もなく終わって次は女子会しようって思った時に気がついたのだ。
なぜ私は「男子くるから張り切ってるのかなって思われたらどうしよう」なんて思ったんだろう。私の記憶の蓋が開かれてしまった。
私が怖いのは男性じゃあない。
私が怖いのは女性なのだ。
少しでも敵意を抱かれたらイジメが始まる。あの辛い9年間がやってくる。私はそれが怖くて仕方がなかった。少しでも男性と関わりを絶って私に敵意が無いとアピールしなくてはいけない。女の子の敵になってはいけない。女の子の目が怖い。それが本心だったのだ。
気がついたところでどうしようもなかった。だって15年以上女性に怯えて過ごしていたのだから。今更どう変われば良いのかわからない。たすけてほしいこわいよたすけてどうすればいいのどうすればわたしはいきていることをゆるされるの。ぼくはしにたくないよ
きょうもげんきにすごせました。
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