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 テスト二日目、今日は現代文、日本史、コミュ英というどちらかというと覚えなくてはならない教科が集合したような日程だった。

 一時間目の現代文、去年もあったが先生が授業中に言っていたこととテストでの解答が合わないということが起こっていてこれは分かるぞと思ったが選択肢にそのニュアンスはないということになっていた。後に聞くには今回のテストは問題製作をした先生のクラスにとっては取りやすいがそうではないクラスでは取るのは難しいと言えるテストだったとのことである。

 二時間目の日本史では前回の前期期末テストのときと比較して勉強量は落ちているし、身に付いているのを感じなかったものの結果としては自信がない部分がありつつも空欄は二つしか作っておらず、思ったよりも出来た感じはした。またテストを解いているときは楽しい、と思うくらいで社会が好きなのがよく窺える一コマだったなと感じた。

 三時間目のコミュ英では昨日の夜に本文を音読していたかいもなく、内容が関連しているだけで全く同じ文章は出てこないという状態で初見の文章の読解が相当数要求されて時間的にも精神的にも一杯なところがあった。つまり自信は微塵も感じていないのである。

 昨日の塾に行くのに陽向と二人で行ってテストの日の時間帯も遅いということもあって人が回りにいないことを確認した上で学校からの帰りでは初となる手を繋いで帰るということがあった。そのときに明日化学教えてほしいという話があって放課後は自分の勉強ももちろんしたことにはしたが陽向に付いて教えていた。実際のところ陽向と一緒にいたいがために、というのと他の人に教えてもらうなら責任をもって陽向の化学をテストを乗りきれるくらいにまではしようという思いがあってこういうことをしているのである。昨日半日くらいは陽向と一緒にいて凄い可愛いなって思ってテスト中などに陽向を思い出してにやけてしまうことが幾度かあって今日も目の前に本人がいて見てるとそれが幸せに感じてしまうのである。

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