318

 今日から夏休みに入って僕の三者面談は今日行われた。時間的には部活の終了間際でそれまでは部活に普通にいて実験をするのである。

 今までもこの事象自体は起こってきていたが気にせずに放置していたがやはり、ということでそれについての調べに入った。この事象とは塩酸や硫酸に亜鉛を入れておくと溶けるだけでなく表面が黒くなることである。出来るであろう塩として塩化亜鉛や硫酸亜鉛、または酸化亜鉛が考えられるがすべて白色の結晶なのでこれには当てはまらない。色々自分で調べては見ても特にこれといって目ぼしいものはないので困るのだ。でもこの物質が何なのかを特定できれば進歩に繋がるのではないかと思える。

 その黒い部分を削って見た。触った感じだと炭素(コークス)のような感じだが、臭いが金属系の臭いがするのでそうでもないようだ。水に溶解させて液性を調べようとしても水に全然溶解しないしこれといって特定するための情報も少ない。夏休みに入ってしまっているので聞こうにも誰がいるのかすらも分からないので困ったものだ。

 三者面談では勉強しなくちゃと焦りぎみという話をして来たが、焦らなくていいんだと言われた。基本的な主軸は勉強の話で聞かれたり教えてもらったりをして面談は進んでいった。ただ、その勉強についての話を経て逆に自分をさらに焦られるような気持ちに苛まれた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る