253

 帰りのHR終了後、担任から呼ばれて五分後くらいに職員室に来てと言われ職員室に行くとこっち来てと言われて行く道の先導には生徒指導の先生がいる。その先生が応接室に入ると担任がここ、みたいな感じで応接室に通された。

 自分の中では生徒指導の先生に呼ばれるようなことをしたという思いはなかったので無意識に心臓がばくばくして身体が震え始めてしまった。

 担任から何で呼ばれたか分かるって聞かれて正直分からなくてそのままの通りで述べたが前々からあったクラス関係の話だった。正確にはSNSを見て心配だという話があるということでそういう関連の話だった。

 どういうことか聞いても良いみたいな感じで聞かれていったのだが正直に何の躊躇いもなくすらすらと話をすることができたい。自分の中で誰かに助けを求めていたのかもしれない。

 あれこれ自分の中で話していき、聞かれたことに答えていくと言った形で自分の心の中を洗いざらい語っていったような感じだった。

 その聞かれた中で仲良い人について聞かれたのだが今の席の隣の人の名前は挙げたのだが、来年同じクラスになりたいという思いがあって自ら陽向の名前を上げることはなかったが席近くの人は、という感じで濁してその中に陽向を入れたつもりでいた。

 最後に何かあったら話をしてねと念を押された上でこの話は終わりとなった。人生初の呼び出しとなったが最初は緊張のあまり震えすぎて先方もそれは分かっていたくらいである。自分の中で吐き出したかったものが吐き出せた気がして少しばかりスッキリした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る