　ノーチャイムがスタートしてから二日目、やはりチャイムがないのは不便なもので休み時間が削られたように感じる。

　三時間目の体育では持久走で元々体力もなく、スピードも早くないので前との差が時を経れば経るほど広くなってしまって最初は1'35位のペースで走っていたのだがペースが一周毎に±5s位ずれてしまい、ゴールしたときのタイムはおよそ16'20で走っている人の中では後ろから二番目かそこらだった。正直結構自分の力を大きく使っているのでそれ以上のペースをと求められてもできないだろうというのが走った感覚での結論である。

　四時間目の倫理でお茶の話をしていてふとカフェインの構造式が知りたくなった。そこで電子辞書で調べてみた。初見の構造式だったのでとても興味深かった。

　五時間目の古典でも化学が出てくる。在原業平の例えとして色々な俳優の名が上がったのだが僕が色々聞いた中でこの人だと思ったのはケクレである。ケクレはベンゼン環を見つけた人で有機化学を語る上で必要不可欠な人物である。

　放課後の部活では同学年の最近姿を表さない四人が明日先生に申し出て部活を止めるという方針を示した。