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 今日は通常通りの授業で昨日・一昨日と胃腸炎のため休んでいた隣の席の留学生のクルスは今日から戻ってきた。

 朝、HRが始まるよりも前に、いつも学校に来るよりも早くに学校に来て一時間目の総合のために準備をした。今まで二度ほどこういった朝早めに来て下準備をするといったことがあったのだが僕は行かないでいたのである。そのため初のことになったのだが正直何かをしたかと聞かれればこれと言ってしていないしほぼ監視役感が否めなかった。

 そして迎えた一時間目の総合では目的の現象であるムペンバ効果が無事に起こったのだがその要因が冷凍庫の冷たい空気が供給される場所からの近さと関係があるのではないかという説が急遽浮上してきた。この原因となるととても大きな事件なのである。明日も実験をしてみて最終的な結論を出すということとなった。

 四時間目の音楽では音楽室に入ったときに既に一目瞭然だったのだが教室の前の方にお囃子と呼ばれるような昔からある日本の伝統的な楽器がそこにはあった。前々から話はあったのだが今やっている篠笛に加えて彼らを加えて年内に発表するということをしようということだった。今日はメインでお囃子に触れるということをした。僕は何一つ触れていないということは置いておく。その後、篠笛を握って吹いてみたところ今までとは比べ物にならないほど掠れていないしかも継続的に音を鳴らすことができた。これは大きな大きな進歩なのではないかと思っている。それはこの授業の間に何かしらのコツを掴めたということの証拠であると思える。

 五時間目のコミュ英はいつもと同じような流れで授業が進んでいって何故そういったことが起こったのか僕には分からないのだが70分の授業を体感20分で終わらせた。それは真剣に臨んでいたということなのかそれとものめり込んでしまったということなのか答えはわからない。

 部活では実験という実験をせずに約三週間後にある子供向けの科学教室のようなものに何を出すのかということを考えていた。部活の実施時間であるおよそ二時間もの間ずっと考え部活の終了のタイミングとほぼ同時くらいの形で決め、プロペラを使って空気抵抗等による影響を踏まえた上での落ちる速度に関することに決めた。まだまだ本内容の方が完全には決まっておらず、残り少ない期間で検討をしっかりとして本番の日を迎えたい。

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