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 今日は東工大のオープンキャンパスで学校経由で申し込んだ化学系の半日体験会があった。実験が三種類あってその中から一つ選ぶのだが僕はルミノール反応を選んだ。

 半日体験会の集合時間は十二時だったのだが、せっかくなんだからオープンキャンパス自体に行きなさいと言う親の言葉に乗せられて行ったのだがその時点で既にオープンキャンパス自体に参加できるような感じではなくて(時間が半日体験会と被っている等で)仕方なく学食を食べに行ったは良いものの、混雑してて竜田丼を食べて体験会の会場に到着したのは集合時間のおよそ五分前で本当にギリギリだったのである。

 体験会のメニューは各研究室の学生(院生)から話を聞く、体験実験、模擬講義、研究室訪問という大学を知るのには持ってこいのメニューだった。学生の話では研究室の話だけではなく受検の話も聞いて受験勉強を始めたのは二年からだとか東工大は文系科目が低くても受かる可能性があるなど有意義な話を聞くことができた。体験実験ではどうして発光するのかといった話も含めて新たな話を得て実験の方はルミノール反応の青い光よりも他の化学物質(ex.ルブレン・ローダミンB・9,10-ジフェニルアントラセン)の方の色の方が良くてそこから物質の特性のようなものを感じることができた。また体験実験の終わりにアシスタントみたいな感じで二人いた院生のうちの片方の人に「閧俵トキワラ高校?」と聞かれて「はい」と答えたところその院生の人も僕の高校の出身であったことが判明した。更に「閧高生結構いるよ」ということを言われていて「是非来てね」といった感じで少し大学に親近感がわいた。模擬講義は有機合成化学の研究をしている教授による研究の話を受けた。分野の名の通り有機化学の話だったのでセミナーBで得た知識がとても役に立った。研究室訪問では三つの研究室を訪問したのだがそれぞれ有機化学で少し変えることで求めている性質を作るという研究、物質に光を当てる研究、分子に電気を流す研究があってそれぞれに面白味を感じた。

 今日のこの体験を踏まえて東工大への興味が湧いてきて真剣に大学について考えるべきだなと思った。それはもちろん将来の職業のことも含めてである。

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