30
今日からSSセミナーAという普段の学校では教わらない理科の講習が始まった。毎年の慣例としてうちの部活の一年生は必須でSSセミナーAとBを受けることになっている。セミナーAの方は生物でカビの培養について、セミナーBの方は化学で二年生でやる有機化学についてだった。
今日は予定として青カビの培養でいくつかあるうちの液体培養を使うとのことで1Lあたり30gの濃度で利用するらしくそれぞれ三から四人のグループを作ってペトリ皿の半分に培養液が浸るように溶液を作った。僕の班は三人だった。まずペトリ皿に水を入れてみようということで任せたら半分入れると思っていたものの何故だか名一杯に入れて測るのが大変なことになって結局大体半分入れて五十強。やはり体積だと言って今度は体積を計算してみたが二百三十くらいで五十の四倍越えでさすがに違うだろうと再びペトリ皿に半分だけ水を入れて地道にその水を駒込ピペットを用いてメスシリンダーに移していくと五十まで行かなくて四十三で止まった。少し余分にと一人四十五として計算して培養液の素を入れた。その後、殺菌のためにオートクレーブで圧力をかけて熱した。ペトリ皿も殺菌が目的で乾熱滅菌器に入れた。
お昼休憩をとってから青カビの培養の予定だったが、予定を変更して来週にやる黒カビの培養液作りをした。人によって寒天培養、ポテト培養が異なっていて僕はポテト培養を選択した。液体培養のときと同様に計算をして濃度を合わせた。培養液を作り終えてから次週に培養する青カビが入ったブルーチーズをみた。来週は青カビと黒カビの培養だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます